【日記】北大を歩く~青いダンゴムシとの邂逅~(2022年6月20日)
さて、今日は北大校内の恵迪の森(けいてきのもり)を歩いていこうと思う。この森はなんと原始林なのだ!!!!
普通に道路とかあるし信じられないが原始林なのだ。(重要なので2回言った)
北18条駅で降りてその後西にまっすぐ向かう。すると北大にたどり着く。
まずはお昼だったため食堂に向かおう。
道端の水たまりでスズメが水浴びをしていた。
この時期はスズメが巣立ちしているのか警戒心のないスズメが目立つ。1mくらいに近づいても逃げる気配がない。
このスズメたちは厳しい自然界で生きていけるのだろうか?
心配になる。
北部食堂にやってきた。
きょうは九州沖縄フェアをやっていたためゴーヤチャンプルやタコライスなどが並んでいた。私は鶏天を頂くことにした。
ちなみに学生証などを持っていないと表示価格から10%上がるようだ。訪れてみる人は注意されたし。
鶏天は大根おろしが乗っかっており、油ものであるのにすっきりと食べることができた。暑くなってきたこの時期にちょうどよい。
ごちそうさまでした。
北部食堂から西に行くとすぐに恵迪の森にたどり着く。
ついたとたんオオハナウドが出迎えてくれた。
先日も見たがたくさん固まって咲いているとなんだかきれいなような気もする。先日の個体よりも茎が細かったため、もしかしたらオオハナウドではない何かかもしれない。(やはり同定には自信がない)
実家の本州ではよく見かけたヒメジョオンがこんにちは。
よく似たハルジオンが存在するが茎の中が空洞になっているため見分けがつく。
やってみようと思ったが、北大は植物の採集は禁止されている。
そういえばこの森ではエゾハルゼミが鳴いていない。
森に目をやるとトクサのようなものが生えていた。
トクサは湿地によく生えているイメージがある。
予想ではあるが土の質が違うため蝉の幼虫が成長できないのかもしれない。
ヤマグワの実を見つけた。糸のようなものはポプラの綿毛だ。
実が黒くなると甘くなり食べることができる。
幼少期は良く食べていたのでなつかしい。
葉がざらざらした木を見つけた。
実家の近所にはグミの木があり似たようなはっぱをしていた。
グミの木だろうか?
ちょっと大きめのゾウムシを発見した。
がっちりとした体は象というにふさわしい。それでいて真ん丸のお目目がかわいらしい。カメラを向けると踵を返してゆっくり奥のほうへ逃げて行ってしまった。
シジミチョウの仲間を見つけた。羽がまだ縮んでおり(写真ではわかりにくいが)飛べないようだ。
近づくとトコトコ逃げていき写真を撮るのが大変だった。
オオバナノエンレイソウの実を発見した。
野幌自然公園で発見したエンレイソウの実は真っ黒であったがオオバナノエンレイソウの実は緑をしているようだ。実の形も角ばっており面白い。
道一杯になにかの花びらが落ちていた。
付近の木には枯れた花がくっついていた。
ニセアカシアの花が一斉に終わり桜吹雪のように道を覆いつくしていたのだ。ニセアカシアといえば外来種だが養蜂家にとっては重要な蜂蜜の原料となるため大切にされている。
道を進むと幹がぼこぼこしたポプラを見つけた。
ぼこぼこから新しい芽が出ており何とも不気味だ。
付近には棒にウサギの毛をくっつけたようなポプラの綿毛の集合体?実?が落ちており、季節を感じさせられた。北海道では雪が3回降る。一つは一般的な雪。もう一つは大量発生した雪虫によってあたかも雪が降っているように見える現象。最後はこの時期に発生するポプラの綿毛が雪に見える現象だ。北海道大学の学生は自転車で走る際にこの綿毛が目に入ったり顔に当たったりするためそこそこ嫌なイベントの様だ。
道を進むと足もとに目立つ色の何かを発見した。
なんと青いダンゴムシであった!!!!
「ダーウィンが来た」などのテレビ番組でしか見たことのない幻のダンゴムシが目の前に現れたのだ!!!
実施に普通のダンゴムシと比較してみるとどれだけ青いかよくわかると思う。
この青は確かイリドウイルスというウイルスの感染によっておこる病気である。気温が低い間は青くならないが気温が高くなる6月ごろに症状が進み青くなる。青くなったダンゴムシは1から2か月ほどしか生きられないそうだ。
まぁウイルスといっても人に感染しないためべたべた触りまくっても問題ないようである。
狭い道のど真ん中で青いダンゴムシの写真を撮ったり触れ合ってたりしていると私はしばらく気が付かなかったが後ろから二人近づいてきていた。
二人に青いダンゴムシの話をすると彼らはしばらく前に丸山公園でも青いダンゴムシのを発見したことを教えてくれた。
もしかしたら北海道には青いダンゴムシが多いのかもしれない。
6月ごろに北海道を訪れることがあれば青いダンゴムシを探してみてもいいかもしれない。
小道を抜けると看板があった。どうやら私は竪穴式住居跡の横を歩いてきていたらしい。
舗装された道路に出るとサクシュコトニ川が流れていた。
北大の南側では周りが石で舗装されており生き物の気配がしない川であったがこの辺りでは、いかにもたくさんの生き物がいそうな雰囲気をしている。
許されるのならば網を手にもって調査をしてみたい。
大満足で帰宅した。
帰宅後先日作成した自宅の足跡トラップをチェックすると
鳥の仲間と思われる足跡が付いていた!!
種類まではわからないがこのトラップが足跡を記録できていただけでもうれしい。
目指せリスの足跡ゲット
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?