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📖[語] 「ゴルディロックス効果」とは

三段階の選択肢があった場合、人間は無意識のうちに真ん中の選択肢を選んでしまう傾向があるという心理効果のことで、日本では古くから「松竹梅の法則」と呼ばれてきました。

「ゴルディロックス効果」の由来

イギリスの「Goldilocks and the Three Bears」(ゴルディロックスと3匹の熊)という童話から来ています。
ゴルディロックスという少女が、熊の家に入り、「熱すぎるスープ」でも「冷たすぎるスープ」でもない「ちょうといい温かさのスープ」を選んで飲んだというエピソードから呼ばれるようになりました。

松竹梅の法則

たぶん、こういえばすぐに、「あー、アレね」とわかっていただけると思います。
ランチメニューが3段階になっていたり、カフェの S-M-Lのサイズで、「サイズはMでいいですか」「はい」と言ってしまうやつです。

行動経済学では、「極端回避性」と呼ばれています。
人間は物事を相対的に判断する傾向にあり、似たような選択肢が複数ある場合、選択肢を比較して「損をしたくない」という思考が働き、極端な選択肢を避け真ん中のほど良いものを選ぼうとします。

適度にほどよい状態

何においても、「適度にほどよい状態」は好まれます。
経済においても、景気が過熱せず不況でもない状態が誰にも好まれます。
金融業界では、「適温相場」とも呼ばれて、緩やかな経済成長を目指しています。

最後に

安定は、大事です。
しかし、たまには「松」を食べる、節約のため「梅」で我慢する、という選択は必要です。(ランチの話しです)

シニアの達人


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