センジュ出版を作る前、何冊かの本を読んで独立することにした。
会社をつくるとか、経営者になるとか、出版社を立ち上げるとか。
もともとそうしたビジョンがあったわけではない。

ただ、「自分に正直に、身の丈にあった本づくりをしよう」と思って、
当時勤めていた出版社を辞めることにした。

考えてみれば大胆な決断だけれど、その決断をさせてくれたのはわたしにとって間違いなく、「本」だった。著者の「ことば」だった。

それらの本はいずれも、
「会社の作り方」
「出版社の立ち上げ方」
「経営者になるために」
などの内容ではなく、著者がそれぞれ、「借り物の思考ではなく、自分の頭で考え、行動し、感じたこと」がしずかに書かれていた。
その、日々積み重ねられた思考と挑戦と失敗とそしてまた挑戦とに触れたことで、
わたしは人生を変える決断をすることになった。

おかげであの頃に比べてほんの少し、毎日の呼吸が深くなった。
ほんの少し、ほがらかな時間が増えた。
あの本に会えてよかった。
あのことばに触れられたことを、幸せに思う。

とどのつまり、センジュ出版はそうした文章が好きだ。
そういう本を出してきたし、これからもそういった本を出していくと思う。

なので、同じような文章が、本が、ことばが好きなあなたが、
それから、
あの日のわたしのように、深呼吸したい、もう少しほがらかでいたいと、
いま、そう考えているあなたが、
自分の頭で考えたことを行動につなげて、ことばにしたいと思うなら。

今週末は月に一度の、センジュ出版オンライン文章講座です。
秋のひととき。
よかったら、ゆっくり、ここでご一緒しませんか。

ご参加、お待ちしております。

#今日の一冊
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#251 /365

センジュ出版を立ち上げるためのレシピ本

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