読了☕
ようやく本を読み終わりました。
三月七日にブログで紹介していた本です。
認知科学者であり哲学者である著者が、現在に至るまでの嗅覚科学の歩みをまとめた内容になっていました。
プラトンの時代から嗅覚をどう捉え、どの様な研究を行ってきたのか、研究者たちの試行錯誤を中心に書かれています。
嗅覚研究で分かった事をまとめた本だと思っていた私は、まさか研究者の目線で嗅覚の歴史を辿る事になろうとは予想だにしていませんでした。
答えはまだ捉えどころがない、と著者は述べます。
鼻から入ってきたにおいはどうなるのでしょうか?
タグ…、付箋をつけてどうするの?
この本を読んでいる間、私は場違いな研究室に身を置いて、耳慣れない専門用語と、探求に没頭している研究者の熱意にフラフラになっていました。
本を読み終わり、冷めたコーヒーを飲みながら、「このにおいは私の脳でどの様な記憶となるのだろう」と、レトロネーザル過程で風味を楽しんだのでした。
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