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正信偈講座2 「法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所]

正信偈2 2023年10月12日
 
法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所
 
阿弥陀如来、あみだの仏さまは、初めから仏だったわけではありません。仏というのは位(くらい)でありまして、順序を経て仏となるのです。分かりやすく言えば、仏の階段のようなものがあるとして、修行をして、悟りというものを完成させながら、順に階段をのぼります。一番上まで行けば、悟りが完成して仏になります。この、言わば、「悟りの階段」は、52段あります。修行をしていない私たちを0段目として、52段目が仏の位、その1つ下の51段目が菩薩の位、そのまた1つ下が阿羅漢(アラカン)の位と言います。ナントカ仏とかナントカ菩薩とかよく目にしますが、位の違いというのがあるんですね。
 
つまり、あみだの仏さまも菩薩だった頃があることになります。そのときの名前を法蔵菩薩と言います。人間だったときは一国の王だったとお経に書かれています。国王時代に世自在王仏という仏さまに出会い、出家して法蔵菩薩となり、菩薩の期間に非常に長い修行を経て、私たちになじみ深い阿弥陀如来になりました。
 
また、仏といっても一人ではありません。最初に仏となられた方を錠光仏と言います。世自在王仏は54番目に仏となられた方です。『仏説無量寿経』というお経で、「錠光、光遠、月光、栴檀香、善山王、須弥天冠、須弥等曜、月色、正念、離垢、無著、龍天、夜光、安明頂、不動地、瑠璃妙華、瑠璃金色、金蔵、燄光、燄根、地動、月像、日音、解脱華、荘厳光明、海覚神通、水光、大香、離塵垢、捨厭意、宝燄、妙頂、勇立、功徳持慧、蔽日月光、日月瑠璃光、無上瑠璃光、最上首、菩提華、月明、日光、華色王、水月光、除痴瞑、度盍行、浄信、善宿、威神、法慧、鸞音、師子音、龍音、処世」と、世自在王仏の前に仏となられた53の全員の名前が紹介されます。

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