見出し画像

週間日記 2024/1/27 ~ 2024/2/2

2024/1/27

給湯器問題は解決していないが、今日は父の通院という本来の目的があるのでそちらを優先。
ところで父は目を悪くしているのでとっくに車を手放していて、私も20年以上ペーパードライバーということで、車社会の地方都市だけど、移動は公共交通機関に頼ることになる。
通院時はいつも私はタクシーを勧めるのだけど、父は「バスがある」と力説して結構頑固に譲らない。でもバス停は家から徒歩15分と比較的近くにあるものの、本数が少ない。特に学校が休みの土日はさらにぐっと少なくなる。バスで20分かかる8時半予約の病院に着くには8時13分のバスでは間に合わないが、その前の時間は6時台。うんお父さん、タクシーで行こうや。父を押し込むようにしてタクシーに乗せて、病院へ。
病院は比較的何事も無く終わり、薬を受け取ってさあ帰ろう……
「帰りこそバスがあるやろうが」
「あるけどお父さん、ふきっさらしのこのバス停で30分は待つで」
帰りも有無を言わさずタクシーである。

給湯器問題は県外に住む姉に相談し、いくつか水道工事会社に電話してみるものの、本日は土曜日。どこも出ない。
ちなみに今回はたまたま私が帰省している番だったが、いつもは姉の方に父の世話をしてもらってる。私が二、三ヶ月に1回の帰省なら、姉は月2~3回という頻度だ。私は飛行機だが、姉も新幹線の距離である。足を向けて寝られない。
その姉と、これは長期戦になるかなとLINEで相談を続ける。
水漏れはともかく、父がお風呂には入れない、のが大問題なのだ。

なのだけど、とりあえず母との面会時間が迫っているので、午後になって私一人でまたタクシー。今度の運転手さんは話し好きのおじさんだった。方言ばりばりで小粋なトークをしてくれる間に車は母の居る特別養護老人ホームへ到着。
母がここに入ったのはコロナ禍の真っ最中だったのでそれ以前は知らないが、面会も時間予約制で15分まで、事前に抗原検査も受けなければいけない。受付に名を告げるとさっそく検査。結果が出るまで外で待っていた。あったかい日で良かった。陰性の結果を告げられようやく中へ。と言っても手を洗うだけでまた外に出て、外回りで面会室に案内された。
母はちょこんと座っていた。テーブル越しに声をかけて、最初は私が分からなかったのではないかと思うけど、何度も名前を連呼したら「ああ…○○ちゃん」とか細い声で言う。
精神的にナーバスな状態のようで終始目をうるうるさせていたけど、体は元気そうだった。おみやげのお菓子とアルバム(昔の母や家族が写っている写真)を渡すと、目を細めて見ていた。

短い面会を終えてまたタクシーで実家へ。タクシー代、分かっていてもどんどん財布が軽くなる。父がタクシーを嫌がる理由は分かるけど、車の運転はもう無理だしどうしようもないね。
さて今度は父のお風呂だ。お湯の状態はおとといからおかしくもう2日入っていないというので、昨夜の内にネットで探し回った浴場に連れて行くことになっていた。
うちから車で10分の市の施設に、市民なら誰でも使えるスポーツジムがあり、そこの浴場に入れる、と情報を得ていた。福祉や介護の施設がはいっている建物なので介護用のお風呂ではないかと心配してたけど、事前に問い合わせてみると誰でもOK、タオルも石けんもあります、サウナもあるよ、とのこと。
行ってみると建物自体はシーンとして少々入りづらく、浴室も分かりづらい奥の奥にあったけど、受付を済ませて父だけを男湯に押し込んだ。その間私は廊下でぼーっと待っていた。ロビーにソファもあったけど、そこに行くと出てきた父が私を見つけられないんじゃないかと、廊下の隅の自販機でジュースを買って飲みながら、薄暗い廊下で待つこと30分。
ほかほかの父が上機嫌で出てきた。なんでもえらく綺麗な浴室だったという。
「風呂が治るまでここに通うわい」
と言うのだが、徒歩で来るには少々距離がある。父は膝もちょっと悪い。正直、タクシー嫌いの父が一人でここに来られるとは思えない。
実は姉と相談の末、父にはこれを機にデイサービスに行ってもらい、そこでお風呂に入って貰おうと決めていた。

2024/1/28

父はずっとデイサービスに行くことを拒んでいた。母がまだ施設に入る前に、何度か二人でお試しとして通わせてみたことがあるのだが、「あんなところは年寄りの行く所や」と顔をしかめて嫌がる。お父さん、あなた82歳やで。
まあそれは私や姉から見れば笑い話だけど、実際に行ってみたら利用者の平均年齢はかなり高いらしく、父はまだまだ若い的なことを何度も言われたりもしたらしい。
しかしだんだんと物忘れも多くなり、母が施設に入った後は一人でぼーっと日中を過ごすことがほとんどで、デイサービスで少し刺激を受けてもらわんと本気でボケるとは常々思っていた。毎日父がお弁当を買いに行く商店の女将さんからも、時間が分からんみたいで、1日何度も買いに来るで? デイサービスとか行かせえ?と言われたことがある。

風呂に入れてもらうという目的もあるものの、この際継続的にデイを利用するようになって貰いたい。父のケアマネさんも同意してくれ、この日の午前に説明をするためわざわざ施設の介護士の方も同行して我が家までやってきてくれた。
ケアマネさん、介護士さん、私の三人に囲まれ、デイサービスに通う話がとんとんと進む中、身を縮こめている父。話の内容のほとんどが理解できなくて、多分怯えていたんだと思う。
週3で通う契約をしてケアマネさん達が帰られた後、父は「こんな話聞いてない」とえらく不服そうな顔をして、姉に電話して文句をつらつら言っていた。だけど風呂に入れるためには強引に話を進めるほかない。
昼を食べさせとりあえず腹を膨れさせ、話を逸らしたり戻したりしながら、なんとか最後にはデイでお風呂に入ることを父も承知してくれた(と思う)。時間も迫っていたし、じゃ、もう帰るねとそそくさと東京への帰路につくことにした。

そしてバスで2時間ゆられ、疲れた疲れたさあ帰ろうと空港にたどり着いたら、その直前に滑走路でちょっとした事故があり、帰りの便が1時間半ほど遅延するという。うう、踏んだり蹴ったりと思いつつ、飛ぶだけマシだと空港のテレビで相撲を見たりしていた。

予定より2時間近く遅れて羽田着。今日の「光る君へ」は間に合わない。
帰りは羽田から首都高を通って最寄り駅の近くまで行くバスにする。電車より300円ほど余計にかかるが、座れるし、なにより夜は早い(昼は渋滞で倍の時間がかかる)。
都心を抜けるコースなので、左手に東京タワー、しばらく行くと右手にスカイツリー。ザ・東京と言わんばかりの夜景を見ていると、いろいろ気持ちが浄化される気がする。地元への愛着はあるけど、ここが今の私のホームなのだな、と思う。

2024/1/29

テレワークなのは良いけど、帰省から戻って休みなしで即仕事というのはなかなかにきつい。
給湯器の話は姉にバトンタッチした。以前実家周りでお世話になったことある工事会社に電話してくれるそうだ。ありがとう。
父はなんとかデイサービスに行けたらしい。

2024/1/30

月末の業務に追われる。合間に父に欲しいとリクエストされていたベスト(ちゃんちゃんこ?)をネットで探してポチる。ついでに今回の帰省で私の靴下があまりに無いことも分かったので、それもネット通販で購入。

2024/1/31

出社日。月末業務のピークで忙しいから出社しなくて良いですか?という矛盾にみちた言葉が喉元まででかかったけど、諦めて行く。会社より家の方が設備整って仕事はかどるんや……。
帰省のお土産を部の人に配ろうとしたけど、唯一皆さんと顔を合わせられるミーティングが急遽中止になったので、とりあえず持って帰る。来週配るか。

2024/2/1

月末業務が終わるとどうなる?
知らんのか。月初業務が始まる。
それに追われた1日。

2024/2/2

金曜日!やっと!
夕飯を作る気力も、先週末の買い出しに行けてないので冷蔵庫の中も空っぽなので、夫とカレーを食べに近所のインド料理屋さんへ。夫おすすめのチーズナンをシェアして食べる。あきらかにカロリー爆弾だがめちゃくちゃおいしい。
あ~この一週間頑張ったな。週末はゆっくりしよう…と思った夜であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?