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さぁ、ぶちかませ

みなさんこんにちは sennartonです

9月8日から始まる広島カープとの天王山を前にどうしても書きたいことがあったので、久しぶりにnoteを投稿します。

良かったら最後まで読んでください。

早速ですが、個人的にこの3連戦で特に注目している・活躍してほしい選手がいます。

坂本誠志郎選手です。

梅野選手の負傷離脱以降、全試合でスタメン捕手を任され、
打席数もすでにキャリアハイとなっており、躍進のシーズンとなっています。

キーマンとしてはもちろんのこと、
私個人としてこの3連戦は坂本選手のキャリアにとっての大事な試合

いや、ようやく巡ってきたリベンジのチャンスだと思うのです。

時計の針を6年前に戻しましょう

9月に迎えた天王山

2017年の阪神タイガースは絶対的な成績を残せる野手こそ不在だったものの、糸井・鳥谷・福留・上本など、選球眼の良い選手が打線を構成したことでチームの四球奪取数が激増。
投手陣では大黒柱のメッセンジャーに加えて、長年期待され続けていた秋山がようやくブレイク、リリーフ陣では史上初となる60試合クインテットが誕生するなど、夏ごろまで好調をキープしていました。

5.5ゲーム差で迎えた首位広島東洋カープとの勝負の3連戦。
もし、タイガースが3連勝すれば、ゲーム差は一気に2.5ゲーム差
一時は10ゲーム以上離されていたところから、奇跡的な逆転優勝の可能性が出てくるという大一番。
しかし、ここで坂本選手のキャリアは大きく動くことになります。

狂った運命の糸

シーズンの命運を左右する9月5日から9月7日までの天王山

結果は・・・

2度のサヨナラ負けを含む3連敗

ゲーム差は8.5ゲームまで広がり、優勝は絶望的な状況となりました。
この3連戦すべての試合でスタメンマスクを被っていたのは当時2年目の坂本選手でした。

ここまで主にスタメンを任されており、広島に相性の良かった梅野選手ではなく、坂本選手を起用した矢野バッテリーコーチ、そして坂本選手は大きなバッシングに晒されました。
まるで、優勝を逃したシーズンの責任をすべて背負わされるかのように。

一変した周囲の目

ここから、坂本選手の評価は一変します。
いや、元から燻っていた火種が一気に爆発したようなものでしょうか。

そのほとんどは

「坂本の起用は矢野の贔屓である」

というものがほとんどでした。

翌年から梅野選手の守備面での飛躍的な活躍もあり、坂本選手を評価する声はほとんど聞かれなくなってしまいました。

試合に出れば批判され、結果が出なければまた批判され・・

苦しい時間は長く続きました。
私の贔屓目もあるとは思いますが、上記の広島戦以降彼の出場を望むファンが多数だったことはほとんどなかったでしょう。

開幕前の非情な通告

もがき、苦しみながらも、持ち前のキャプテンシーを発揮し、選手間投票でキャプテンに選出されるなど、少しずつチームの中で立場を築きつつあった坂本選手。
また、これまで坂本選手を寵愛しているといわれていた(決してそんなことはなかったと思うが)矢野監督が退任し、後任として岡田彰布監督の就任が発表されました。

批判にさらされながらもコツコツと出場試合数を増やし、チーム内での立場を築きつつあったタイミングで非情な通告が待っていました。

「正捕手は梅野」

この発言のショックは少なからずあったことでしょう
そして、多数の阪神ファンは坂本選手の出場機会大幅な減少を予感したことと思われます。私もその一人です。

そして正捕手が確定した状態で2023年の幕が上がります。

「控え捕手」の逆襲

開幕から梅野選手中心で回るチームの中で、坂本選手はある役割を担います。
移籍してきた大竹耕太郎投手の専属捕手に抜擢されたのです。
コントロール抜群の大竹投手と坂本選手のインサイドワークは見事な化学反応を起こします。
そこに加えて、大卒3年目の村上頌樹投手ともバッテリーを組み、今シーズン初登板ではあわや完全試合の好投を見事にアシストするなど、存在感は日に日に増していきました。

また、これまで贔屓起用という逆風をもたらしていた矢野監督が不在となったことにより、彼の試合への出場が正当化されるようになったことも大きかったといえます。

予想外のアクシデント

2023年シーズンを快調に進む阪神タイガースに大きなアクシデントが起こります。
ヤクルトの今野投手の投球が梅野選手の手を直撃し、骨折という診断が下されたのです。
チームにとってはここまで半分以上の試合でマスクを被っていた梅野選手の離脱はチームを根底から揺るがしかねない緊急事態です。

しかしそれは、坂本選手の出場機会が大幅に増加するということを表していました。
梅野選手やそのファンの方々には申し訳ないですが、坂本選手にとってはキャリア史上最大のチャンスが巡ってきたといっても過言ではないでしょう。

あの時のリベンジを・・・

梅野選手離脱後も坂本選手は素晴らしいパフォーマンスを発揮し続けています。
チームも快調に首位を走り続けています。

6年前のあの時と全く逆の立場で迎える天王山

あの時は
首位広島東洋カープ
2位阪神タイガース
舞台はビジターのマツダスタジアム

今回は
首位阪神タイガース
2位広島東洋カープ
舞台は阪神の本拠地甲子園球場

ただ、一つ共通していることは

シーズンを左右する大事な大事な一戦であるという事

6年かけてようやく巡ってきたリベンジの舞台
恐らく今回も坂本選手がスタメンとなることでしょう

少しずつ逆境を跳ね返し続けてきた中で迎える大舞台
あと少しで、あと少しで苦しんできた彼のすべてが報われます。
気持ちの全てを込めて

さあ、ぶちかませ


#阪神タイガース #プロ野球 #坂本誠志郎 #天王山 #広島東洋カープ

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