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臘月尽

「看看臘月尽」

ろうげつくという禅語を知った。
茶道では十二月に使われる掛け軸の言葉のようだ。

中国ドラマで、よく「かんかん」と聞く。
「みる」という意味だろうと思っていたが、「ためす、してみる」の意味もあり、看は使い勝手のいい言葉のようである。

それは置いといて、臘月は師走と同じく十二月の別名。
臘とはつなぎ合わせる、今年と来年をつなぐ月の意味。
もともとは中国の、猟の獲物を神に祭る、冬至の後の戌の日の行事だったそうである。

「今年もすぐに去っていく、よく看なさいよ、ぼんやりしていたら一生も尽きてしまうぞ」
看るとは、自分の内面か、世間か、限りある命のことか。
よく見通して日々を大事に過ごすようにという教えなのであろう。

まだ十二月に入ったばかり、ようやく寒くなったところだ。
まだいつもの日常。
師走の慌ただしさはない。

数日休みになったので気分転換したいが、こたつでダラダラぼんやり過ごす気がする。
刺激が欲しいのに、いざとなれば、面倒になってしまう。
こんな時に「看看かんかん!」
と気合を入れなければ。

今日は何をしようかと思い続けて、こたつから出られない朝に。


うっすらピンク
もうすぐ下弦になる有明月
ポンカン園でユーチャリスが気高く
道沿いにはキダチアロエの花盛り






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