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居待月

早起きが続く。
東の上空に黄色い月が出ている。
月齢17の居待月だ。
月の出が遅く、座って待つからだという。
隣にはオリオン座が見える、夏から見えているが、冬の星座だ。

今日から十一月、旧暦では霜月。
雪待ち月の名もあるが、現在では晩秋、暮秋といった季節である。
昨日サシバが飛んでいたので、「渡り」があったようだ。

カレンダーや時計はなくとも、季節や時間が感じられるのは長く生きたあかしだろう。
野菜や果物からも四季はわかる。
スーパーではなく、無人の直売所でほとんど賄うので、そろそろ出そうだ、もうそんな季節なのかと常々思う。

季節の変わり目、特に冬に入る前は誰しも身体も心も疲れが出てくる。
若い頃のように太陽のもとで遊びまわったわけではないが、暑い夏を乗り切った疲れが、妙な寂しさをまとってしまう。

涼しくなったからあれもしなければ、あああれもとやることが多いのだけれども、いっこうに気が乗らない。
はつらつとした気分にならない。

いっそ雨でも降らないか、一気に寒くなりそれどころではない状況にならないかと願う早朝だ。
昨夜、珍しく頭痛がしたのでそのままの気分を引きずっているのかもしれない。

noteを書きたくて始めてみたが、悲観的な文章になってしまった。
コーヒーはきついかなと思い白湯を飲んだが、やはり刺激のあるコーヒーが必要のようだ。

今朝もつれづれ。


夕焼けの樹々と星
照らされて
居待月
オリオン座と
つぶらな瞳で何を思う

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