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夜無の詩

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記事一覧

詩│余命

元から分かっていた 明日には終わる 何が嫌なわけでもない 幾月か過ごした家の 鍵をカチャっと…

夜無の詩
8日前
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詩|憎っくき仮面

君はもう充分に苦しんだ 孤独を痛いほど味わった 自分でも分かっているはずだ なのにどこにも…

夜無の詩
12日前
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詩│シャッター

午前二時の空が光った 薄肌色の太陽が昇った 葉っぱの縁がくっきり降った 柔らかいとこを汚さ…

夜無の詩
2週間前
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詩│る。

「きょうかしょ」にはふたつ いまのところ、やっつ 。がある ぜんぶぬりつぶしきって きょうか…

夜無の詩
3週間前
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詩│鈍雨

雨が好きなんじゃない 森が好きなのだよ 洗濯板背負って 泥まみれの旅 葉っぱの先へ ごくごく…

夜無の詩
3週間前
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詩│欠けた

Ⅰ 子どものように傷つけて 大人のように悔いる 子どものように抱きついて 大人のように離れ…

夜無の詩
1か月前
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詩│髪飾り

桜の空に仰ぎ見る 命短し鳥の君 背中にひとつ花あれば わたしの願いよ叶わんや 有象無象のひとつなど 空に比すれば劣るとも 映るものより艶やかに 待つたび黝く長くなり ひと結びゆく髪飾り 桜の海は果てしなく 袖を掴みて首触れど 一人楽しく君羽振る 見送る背中が恋しくて 母代わりにはなれずとも 君を癒せるせめてもの 咲き乱れよ夜の花

詩│ここち

悲しさが ほぐしていく 官舎の植木のなつかしさ 悲しさが ほぐしていく うすらめく桃の入道…

夜無の詩
1か月前
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詩│葉っぱの雫

水面に降り注いでいた雨が止む 軋んでいた葉っぱが私たちを包む 貴方の精液がぽっかりと空いた…

夜無の詩
1か月前
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詩|ガラスの迷路

重箱の隅を集めたような心をしている その迷路のように曲がりくねった試験管に、爪楊枝が全く…

夜無の詩
1か月前
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詩|予感

予感がする この道の先に何かいる 自分ではどうすることもできない 強力で絶大な 荒波では…

夜無の詩
2か月前
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詩|強さ

時間は削れと教わった それだと強くはなるけれど 削れば周りが見えなくなって 道で泣く子に気…

夜無の詩
2か月前
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詩|鏡のない世界

子どもの頃に描いた絵は みんなの心の中に棲む 無限を集めたものだから その頂きに嫉妬して そ…

夜無の詩
2か月前
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詩│闇夜の花

幼き日々に落ちた夢は 幾千の星が降り注ぐ ただ、だだっ広い草原で どこか目指してなどいなかった だけど学校で学ぶうちに 行ける星はひとつだと知って 僕はその場で途方に暮れた あの星にたどり着いても 空には星が煌めいていて スピカは列車で26日 だけど野に咲く花ならば 闇夜の野に咲く花だけど 胡蝶が誘う深淵に 時は掠れて痛いけど 目覚め空にはいつも草原