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元から分かっていた 明日には終わる 何が嫌なわけでもない 幾月か過ごした家の 鍵をカチャっと…
君はもう充分に苦しんだ 孤独を痛いほど味わった 自分でも分かっているはずだ なのにどこにも…
午前二時の空が光った 薄肌色の太陽が昇った 葉っぱの縁がくっきり降った 柔らかいとこを汚さ…
「きょうかしょ」にはふたつ いまのところ、やっつ 。がある ぜんぶぬりつぶしきって きょうか…
雨が好きなんじゃない 森が好きなのだよ 洗濯板背負って 泥まみれの旅 葉っぱの先へ ごくごく…
Ⅰ 子どものように傷つけて 大人のように悔いる 子どものように抱きついて 大人のように離れ…
桜の空に仰ぎ見る 命短し鳥の君 背中にひとつ花あれば わたしの願いよ叶わんや 有象無象のひとつなど 空に比すれば劣るとも 映るものより艶やかに 待つたび黝く長くなり ひと結びゆく髪飾り 桜の海は果てしなく 袖を掴みて首触れど 一人楽しく君羽振る 見送る背中が恋しくて 母代わりにはなれずとも 君を癒せるせめてもの 咲き乱れよ夜の花
悲しさが ほぐしていく 官舎の植木のなつかしさ 悲しさが ほぐしていく うすらめく桃の入道…
水面に降り注いでいた雨が止む 軋んでいた葉っぱが私たちを包む 貴方の精液がぽっかりと空いた…
重箱の隅を集めたような心をしている その迷路のように曲がりくねった試験管に、爪楊枝が全く…
予感がする この道の先に何かいる 自分ではどうすることもできない 強力で絶大な 荒波では…
時間は削れと教わった それだと強くはなるけれど 削れば周りが見えなくなって 道で泣く子に気…
子どもの頃に描いた絵は みんなの心の中に棲む 無限を集めたものだから その頂きに嫉妬して そ…
幼き日々に落ちた夢は 幾千の星が降り注ぐ ただ、だだっ広い草原で どこか目指してなどいなかった だけど学校で学ぶうちに 行ける星はひとつだと知って 僕はその場で途方に暮れた あの星にたどり着いても 空には星が煌めいていて スピカは列車で26日 だけど野に咲く花ならば 闇夜の野に咲く花だけど 胡蝶が誘う深淵に 時は掠れて痛いけど 目覚め空にはいつも草原