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入院して、お茶の役割を知る

入院日記も結局3日坊主どころか1日書いて飽きてるありさまですが、(なんなら第一回も書きかけ)

これはとても自分の中で大きな出来事だったので書き留めておこうかと。

入院して、点滴+抗生剤の絶食生活を余儀なくされていたんですが、
この生活、お茶がかなり助けになりました。

当初は「まあご飯食べれないし、せっかくならお茶飲み比べまくって勉強するか」
くらいの気持ちで奥さんに「服と共にお茶と急須と茶葉持ってきてー」
と持ってきてもらったんですが

ご飯ないのって、空腹とはまた違うキツさがあるんですよ。点滴がずーっと入ってて、血中糖度は下がらないから、腹は減らないんですが、
ご飯の時間になると俄かに院内はプレートを患者さんに配り始めてなんとなく活気のある時間になります。
カーテンで仕切られていても、
食器がカチャっとなる音や、汁物の匂いがふわっと香ってきて
「あーご飯食べてるんやなー」という空気を感じる。

その時、自分には何にも無い。
実はコップに1杯のお茶は配られます。
でも、そのお茶は正直、高速道路のSAでボタン押すと出て来るお茶となんら変わらないお茶なので、、
別にテンションは上がらない。

脳内で、揚げ物の匂いや、チョコレートの甘さや、
ケーキのしっとり感なんかを想像してちょっと虚しくなる、、みたいな感じになります。

スマホで見ているショート動画も、
メシ関連を見過ぎて、
最近はフードファイターの動画をおすすめされるようになってきました。。

で、その時に、お茶。
茶葉から出すお茶は甘い香りがたって、
「おおー今からこれを口にできる!」
という悦びがあるのは本当に助けになりました。

お茶がある事で、「良い匂いがして、自分の口にそれを運ぶ、ってものが何も無い」
という何とも出口のない寂しさから
「お茶ならある」
っていう一筋の光みたいなものは
「あるとないとでは大違い」
ってやつでした。

ぜひ皆さんも、
お知り合いで食事制限のある入院生活を送られている方がいたら、
お茶をお見舞いに持ってってみてはいかがでしょう。

煎茶、紅茶、玄米茶、、ほうじ茶、みたいに何種類かを渡すと、楽しみが増えます。

手前味噌なんですけど、
今、仙霊茶、ティーバッグ ・一煎パックの
アソートギフトみたいなのを鋭意作成中でして
これ本当、今回の俺みたいな人には喜ばれるんちゃうやろか、
と思ってます。

医療機器メーカーを脱サラして
お茶農家になった自分ですが
まさかこんな形で
医療への気づきがあるとはなーー。

本当自分の人生は誰かに導かれてるような気がします。

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