『欲望のラーメンの果てに何を見るか?』(創作エッセイ)
エピクロスによる古代ギリシャ哲学であるエピキュリズムはその祖であるアリストテレスやストアの哲学とはある点で一線を画す哲学である。どの哲学においてもユダイモニアという人間の最高の幸福を追求することが目的であることには変わらないが、その追求方法が大きく異なるのである。
例えば、アリストテレス哲学では人に親切にすること、努力すること、自己実現など、生きがいを感じることによってユダイモニアを育むことができるとした。しかし、エピキュリズムはその代わりにユダイモニアを追求する方法として人