『武器より一冊の本をください : 少女マララ・ユスフザイの祈り』

Mazza, Viviana(著)　横山 千里(訳)　
マッツァ ヴィヴィアナ(著)
発行：金の星社

この本はパキスタンで女性の教育の重要性を訴え、
反政府勢力に銃撃されながらも活動を続ける
マララ・ユスフザイさんの物語です。

私は今までマララさんやこの社会の問題を
ほとんど知らずに過ごしてきてしまいました。
そのようなニュースがテレビやネットで目に留まっても、
「自分にはどうすることもできない他人事」
と捉えてしまっていた気がします。

私が子どもの頃、祖母はいつも
「今の子は勉強ができていいね。
おばあちゃんも勉強したかったけど、昔は戦争もあったし
勉強させてもらえへんかったのよ。」
と言っていました。
そのときは祖母の口癖を笑って聞いていたけれど、
大人になった今、この本に出会って大いに反省したんです。

今まで何も知ろうとせず、
考えることなく過ごしてきてしまったけれど、
恵まれた今の環境は、当たり前ではないと感じました。
また、これらの課題を「他人事」にしていては
いけないと思いました。

マララさんのように命を懸けて
意志や権利を表明することは本当に難しいです。
そして日々の生活を送るだけでも、
私には子育てがある、家を空けられない、
今の私に平和のためにできることなんて見つけられないと
思い込んでしまうことがありました。

けれど、一人の百歩よりも、百人の一歩の方が
大きな影響力を持つなんて言われます。
ですから、大きい小さいなんて気にせずに、
今できることを何でもしようと思っています。
　
少し前の本ですが、私に勇気をくれたこの本を
「9月のピース本」の一冊に選びました。

SENSE OF WONDER

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