見出し画像

アルケミスト 夢を旅した少年

『アルケミスト 夢を旅した少年』

パウロ・コエーリョ (著),
山川 紘矢 (翻訳), 山川 亜希子 (翻訳)
発行:KADOKAWA

全世界で8500万部以上売れた大ベストセラー。
ブラジル生まれのパウロ・コエーリョさんの
代表作です。

物語はスペインのアンダルシアに住む
羊飼いの少年サンチャゴが、
夢の中で見た宝物を探しに
エジプトのピラミッドまで旅に出るところから
はじまります。

アンダルシアの平原を出て砂漠を越え、
不思議な老人や錬金術師に導かれ、
さまざまな出会いと別れをとおし、
少年は人生の知恵を学んでいきます。

特に印象に残っているシーンは、
「パン屋」や「クリスタル商人」との出逢いです。

その人たちは、将来メッカへ行きたい、
老後に1ヶ月くらいアフリカ旅行へ行きたいと、
夢みています。

立派なお店をつくり、お金を貯めることができて・・・

けれど、安定した生活が手に入ると、
現状を手放せなくなってしまいます。

眼の前を、自分よりも何も持っていない人たちが
夢に向かって通り過ぎていくのを
ただ 見送るのです。

変化を恐れて、挑戦から逃げ、
夢を遠ざけてしまうことの恐さを感じました。

「何かを強く望めば宇宙の全てが協力して
 実現するように助けてくれる」
そう信じること。希望をもつこと。

成功や「絶対」という確信がなくても、
「マクトゥーブ」。
予感や前兆に従うこと。

この本に学び、
私はモロッコ、サハラ砂漠の旅に出ました。

家庭のこと・仕事のこと、
行けない理由をあげればキリがない日々の中で、
「行ってみたい」という気持ちを大切に、
覚悟を決めることができました。

人目が気になる気持ちや、
積み上げてきたものを失う恐さは
いつも沸々と湧き起こるけれど、

それでも、行けたことで、
かけがえのない経験ができました。

今回に関しては、
失って困ることなんてなかったし、
変化は喜びでしかなかったし、
新たな夢も見つかりました。

予感・好奇心、なぜか惹かれること。

そんな気持ちに真っすぐ向きあってみようと、
勇気をくれる一冊です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?