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目の前の人とすれ違うのではなく

これまでいったい何人の大切な人と別れてきただろうなと思う。

そのときそのときで理由があって、納得した別れも納得していない別れもあったけれど、特にこの内なる宇宙の仕組みを知らずに生きていたときは、怒りに任せたり、気に入らないことを相手のせいにしたり、反対に相手のことを考えすぎて自分の気持ちをないがしろにしたりして

本当に大切なことに気づかないままに、目の前の人とすれ違ってきたように思う。

目の前に現れているその人は、目的を持って私の前に現れている。その全てが、私を人生の次のステップに進ませるための采配だ。

当然、うれしい、楽しい、幸せばかりではない。心の中に秘めている、自分自身の浅はかさ、腹黒さ、卑しさなど、欲望むき出しの邪悪な一面を強烈に見せてくることも多い。

そのときに
「嫌い!」と言って跳ね除けるか。
「嫌いだけど見たい」と言って心の旅に出るか。

自分の卑しい欲望と向き合った先にこれまでにない自由が待っている。こんなに心を広げていいんだ、こんなに愛を受け取っていいんだという自分の中の揺るぎなさに出会うことができる。そしてまた心のスタンプが一つ押される。

邪悪な一面は、仮面。でも仮面だからって無理矢理はずせないし、無視もできない。その仮面と向き合えば、本質的な自分が見えてくる。本質的な私は、純粋で、軽やかで、愛に包まれていることを知る。

だからこれからも私は、目の前の人とすれ違うのではなく接点を感じて、心の旅を続けていく。

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