気合入ったMAPPAは本当にかっこいいよ・・・


 こんばんは。進撃の巨人THE FINAL SEASON 完結編(前編)が昨晩放送されましたね。

 私はてっきり1クールかけてやるのだとばかり思っていたので、まあリアルタイムで見ずともサブスクで見ればいいやと思って今日のお昼ごろに視聴。

 感想を一言で表すなら、MAPPAは地力あるんだよ!です。

モブリットとオニャンコポンとリヴァイ

 今回、この前編でのMVPを挙げるとするならば、間違いなく調査兵団第14代団長ハンジ・ゾエで間違いありません。

 今を護り、今を生きるフロックの執念の特攻により、壊れてしまった飛行艇。それでもなんとか修理し、進撃の巨人のところへ向かおうとする一行。しかし、巨人たちによる地ならしは既に一行の目の前にまで迫っていました。

 フロックの矜持も、先に逝った自由の翼を持つ者たちの分も、全部背負って・・・

みんなをここまで率いてきたのは私だ。大勢の仲間を殺してまで進んできた。そのケジメをつける。
進撃の巨人第33巻 ハンジ・ゾエ

 そういいながら、目の前に迫った巨人を足止めすべく、立体機動装置ひとつと雷槍2本と身ひとつで向かう。
 その前に、調査兵団団長として最後の仕事。第15代団長の任命と、権限の委譲。

 調査兵団団長に求められる資質は、理解する事を諦めない姿勢にある。
進撃の巨人第33巻 ハンジ・ゾエ

 そういって、適任者と思しき人間に声をかけ、最後に最古参となってしまったリヴァイと会話。
 リヴァイは兵長として、その圧倒的な戦闘力をもって何度も何度もパラディ島の窮地を救ってきた、いわば救国の英雄です。しかし、彼はただ目の前の部下や仲間を救う、その一心で戦ってきました。ですが、残った古株はハンジのみ。つまりは常に仲間を見送ってきた側の人間。
 性格的に決して仲が良いと言えるわけではない二人ですが、お互いがお互いの長所を認めている仲間。そんな仲間の覚悟に対して、リヴァイは今まで1度も使った事のない言葉を伝えることしか彼には出来ませんでした。その悔しさたるや・・・。

心臓を捧げよ
進撃の巨人第33巻 リヴァイ・アッカーマン

 リヴァイからの渾身の鼓舞を受け、ハンジは空を飛びます。未来に託して先に心臓を捧げていった仲間たちの想いも、敵対こそしたものの今を生きたフロックの想いも全てひっくるめて。ただの足止めをしにいくのです。

ああ・・・やっぱり巨人って素晴らしいな
進撃の巨人第33巻 ハンジ・ゾエ

 それでも彼女は仲間や世界を飲み込もうとする無数の巨人を前にして、こう言い放つのです。
 そう、彼女はもう調査兵団第14代団長ハンジ・ゾエではなく、巨人が好きなただの変態ハンジさんに、一瞬だけでも戻れたのです。

 ハンジさんはただ巨人が好きなだけではありません。15代団長に託したその言葉にこたえがありますよね。理解することを諦めない、その為に彼女は自由の翼を広げて調査兵団に入団しました。

 進撃の巨人の大量虐殺を止めるべく飛ぼうとしている飛行艇の為に時間を稼ぎ続けるハンジ。
 ここの作画が流石のMAPPAという感じで。昔制作をやっていたWITSTUDIOを見ているかのような軽快さと重厚感、熱気を感じられる作画でマジ本当ありがとうございましたでした。

 しかし、遂に力尽きます。
そんな彼女を待っていたのは、先に逝ってしまったと思っていた仲間たち。倒れ込んだハンジを立たせたのは、副官として自身を支え続けてくれたモブリット。先代団長のエルヴィンからも声をかけられ、ハンジは仲間と合流する事ができました。

 そんな彼女の遺志を継ぐように、飛行艇はなんとか空を飛びます。
その操縦桿を握るのは、これまたハンジとナイスコンビだったオニャンコポン。燃料は満タン状態からみて半分しか入れられなかった。しかしそれでも、彼は進撃の巨人の元まで飛んでみせると覚悟を決めています。その代わりに、必ず巨人たちによる地ならしを止めてくれと15代団長に伝えるオニャンコポン。

 まさしく本作はエピソードオブハンジ。
まさか続きが秋とは思っていませんでしたが、終わったら再編集版+加筆して是非劇場でやってほしいなあ。
 あの映像と音楽は劇場で見たい。そんなクオリティでした。
ありがとうMAPPA。ところでMAPPAよ、劇場版ゾンビランドサガの続報はまだか!?

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