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もう「わたしタフじゃないから」なんて言えないねって。その発想はなかった!ってびっくりした話。

謙遜するつもりとか全くなく
ただ事実を述べてるだけのつもりで
いつも会話の端々に散りばめてきた
「I'm not so tough…」についてのお話。 



話の端々に


いつカミーノ出発したの?
今日はどこまで歩くの?

そんな話題が出るたびに
I'm not so tough…ゆっくり進んでてさ
I'm not so tough…トランスポルテ(※)使ってるんだー
I'm not so tough…今日は次の街まで

※大きなバックパックを次の街に運んでもらうサービスのこと。信用力は十分とはいえないが(笑)とても便利。

セブレイロ峠はなかなかの

なかなかのハードさと引き換えに絶景を堪能できるセブレイロ峠。(すんごくよかった!)

馬で巡礼してる人たちもいた

「太陽サンサンタイムの登山はカナリきついよ!藤子は特に暑さに弱いから頑張って早起きして来なね」


影だいじ

先をゆく友達から届いたアドバイス通り、5時には起きて5時半過ぎには出発。

この日はふだん50ℓ以上のでっかい荷物を背負ってる身体の大きな男性陣もトランスポルテを利用してる人が多かった。

“タフじゃない”わたしももちろんトランスポルテに頼って小荷物で出発。

ロブとガブリエル

そんなセブレイロ峠をてくてく登っていると「ブエンカミーノ」といってわたしを追い越した2人の男性。

お互い顔見て「あっ!」って。
たぶん3週間ぶりの再会で
「わー!また会えて嬉しいよー」って。

サクサク進んでいく
ロブ🇺🇸とガブリエル🇧🇷

2人ともでっかい荷物背負ってこんな山道登って超タフだねー!わたしトランスポルテに頼ったよ。って言ったら「You are so smart」っつって爽やかに進んで行った2人。

ロブに言われてびっくりしたこと

そんな2人ともっかい再会したのは3日くらいあと。2人はポルトマリンのアルベルゲ20件以上電話したのに一軒も空いてないからって予定変更してちょっと戻ってきたとのこと。
Ferreirosのアルベルゲにて。
(Sarria以降ウソみたいに人増えてアルベルゲ確保が困難になる)

これからどこで宿を確保するかとか
これまでの道のりのこと話しながら
ついクセでI'm not so tough…を枕詞にしていたわたし。

ロブは不思議そうに言った。

「でもフジコはSJPPからここまで歩いて来たんでしょ?」

「うん。ゆっくりだけどね」

「ピレネー越えてここまで700㎞以上歩いてきたなら“タフじゃない”なんて言えないよ」

フリーズするわたし。

その発想はなかった。

確かにゆっくりではあれどこんな頭のおかしい(褒め言葉)長距離散歩しておいて
タフじゃないってことはないか。

わー
わたしタフじゃな…くない!
びっくり!

そんなロブの言葉を反芻しながら
残り少ないカミーノを噛み締めて歩いてる今日このごろ。

#わたしの旅行記

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