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歌舞伎町での”刹那的な生活”でしか寂しさを紛らわすことができないオンナたちの、孤独に迫る

 わたしは出版社の雑誌編集部に席を置いているのですが、隣の部署の書籍部から、ホス狂いをテーマにした本が出るそうです。

 ルポタージュで、帯に「ホストにハマったオンナたちの愛と性と心の闇」とあるので、書き手の大泉りかさんが、取材を重ねながらその答えに少しずつ迫っていくような内容なんだろうと想像します。

 わたしのホス狂いの理解は、繁華街での”刹那的な生活”にしか自分の存在価値を見い出せず、そこでしか孤独を紛らわせることができなくなっている人種です。おそらくやこの本には、そんな女性らの喜びや悲しみや幸せや絶望、そしていつかは”フツーの生活”に戻りたいという願望なんかがいっぱい載っているのでは。

 いやー、興味深そうじゃないですか。自分の会社の本だから持ち上げるわけじゃないですが、発売日が楽しみです。

 そこで、今回のテーマです。

 先日、知り合いの、”那的的な生活”を送る2人の売春婦から連絡がきました。共にホス狂いとかではなく、まぁ歌舞伎町の立ちんぼのコなんですが。

 2人のそれぞれの言動に、

<早晩、今の生活を抜け出せるだろう>と<なかなか難しそう>

 その明暗が現れていました。

 本日は、2人からのその連絡のエピソードを引き合いに出し、わたしも、”刹那的な生活”でしか寂しさを紛らわせることができないオンナたちの、孤独に迫ってみようと思います。はい、大泉りかさんへの、出版祝いみたいなもんですね。

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