生きていたいから変化する

「好きなことで生きていく」

このフレーズは5年ほど前くらいにあるCMでよく言われていた言葉だった。

当時の私はそのフレーズを聞いて

「好きなことで生きれたら苦労せんわ。」

そんなことを考えていたし、そんな世界が存在するなんてありえないと頑なに否定してきた。

きっとそんな風に私は育てられてきて、それすら疑うことなく素直に生き、自身の精神を蝕んできた。

この暗闇の中から抜け出したくて光を探したかった。

心の奥底ではきっと好きなことで生きていたいと願ってはいて、本当にそんなことが可能であれば私もそこに辿り着きたかった。

そんなことが誰にでも平等に与えられるのか?

疑いながら石川を飛び出し、関西で一人暮らしをして私がやりたいと思ったことは素直にやるようにした。

騙されたとしても、私がやってみたいと感じたものは何でもやってみた。

少しずつ少しずつ光が大きくなり、生きている実感がでかくなっていく。

私の中にあった常識という洗脳のようなものが溶けていく感覚。

まだ疑いながらも

「これでいいのか?」

「これでいいのかもしれない。」

「これでいいんだ。」

疑いから確信へと変化していく。

たくさんの光景と出会い。

たくさんの本に出会い。

たくさんの人に出会う。

いろんな価値観がこの世に存在していて、私の凝り固まった価値観を一気に崩壊させることに成功した。

それから私は世の中に溢れたたくさんの言葉についてとにかく考えるようになった。

「本当にその言葉は正しいのか。」

「それで私は幸せなのか。」

「目の前の利益に囚われてないか。」

考えて考えて、今では考えることを止めることが出来ない。

凄く頭が賢くなった気がした。

学生の頃は何も考えてなくて、頭も悪かった。

そんな私でも、そこまでの考え方に成長していくんだと新しい自分を発見する。

そこで私は気がついた。

「人は成長する。」

私はその言葉が好きだった。

これまでたくさんその言葉を述べてきたし、伝えてきた。

私は頭が悪いのではなく、成長することを自らやめてしまっていただけなんだ。

全ては変えられる。

変化を恐れるな。

まだまだ私は成長出来る。

このまま走り続ける。

そうやって私は生きていたい。


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