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2023年最後のアート鑑賞

今日は長月です。
大体月イチペースでアート鑑賞へ赴き、年間12〜16くらいのアート展を観ます。
年末である12月は忙しく、中々時間が定まらず気がつけば行きたい展示の会期期限が迫っているなんてこともあるある。
今回の企画展もそう。
パナソニック汐留美術館さんで今月17日で終了してしまう【コスチュームジュエリー美の変革者たち】へ急いで行ってきました。
恐らく 今年最後のアート鑑賞になります。

パナソニック汐留美術館さんは装飾品展をコンスタントに企画され、それらに何度か足を運んでいます。
生まれてこの方可愛気を持ったことがほぼない長月ですがそうは言ってもやはり女。
きらびやかなジュエリーには心ときめかされてしまいます。
ということで今回もゴージャスなチラシに期待しながらレッツゴウ💨

さあ、タイトルにもなっているコスチュームジュエリーというものにつきまして世界一雑に説明致しますと「デザイナーが作った服に似合う装飾品」らしいです。

あくまで服が主役であり、地位などを象徴するために着けられるアクセサリーではないため、金や貴石など高価な素材を使わず、安価な素材であるガラスやエナメルや模造パール等で作られたアクセサリーとのことです。

なるほどたしかに
チラシやモニターで見る華やかな印象と違い、実物は本物の宝石に比べて圧倒的に輝きが足りない。イミテーションの輝きはかなり控えめで、安心し切る我が網膜と水晶体。

しかし面白いことに大ぶりでゴージャスなデザインが結構みられるのです。

ネックレスは肩こり必須、イヤリングは着けたら耳たぶが伸びそうなボリューム。色使いも派手で目を引く組み合わせが多く、主役の服を食う勢い。お前は本当に脇役か?とツッコミたくなる強烈な個性のものも。

貴重でない素材を使うからこそだせるボリュームや、融通がきくメリットを存分に生かしたデザインなのだとの説明があり、なるほどなあと腑に落ちました。
とはいってもデザインも様々で、アントワネット様やお蝶夫人に似合いそうなきらびやかなものやおもちゃのような可愛らしいもの、現代の普段着にも気軽に着けられそうな気軽な雰囲気のものもたくさんありました。

最後の2箇所だけ撮影可でした。↓

ね、主役級でしょ?
ブローチ

長月が一番気になった作品がこちら↓

ポストカード

今回の宣伝のビジュアルにも使われているジャン・クレモン作「葉」というネックレスです。
ボリューミーながらシックでとても素敵

メリーゴーランドのイヤリングだそう

個人的に気になったのはリーン·ヴォートランという女性デザイナーさんの作品。現代でも支持されそうなゆるやかな作風が多くて可愛かったです。

こんな遊び心のあるモチーフもたくさん。
「テノールフィッシュとマーメイド」

展示品が配置されたクリアファイル
楽しくて小ぶりなデザインの作品中心に載ってます。
アクセサリーはスペースをとらないので展示数が多かったです。

今回の展示リスト
!?

ズラリと重なるページ数
なんと16ページのちょっとした冊子
展示数の多さ故ですね。

まとめ

前述の通り、コスチュームジュエリーは安価な素材で作られており、輝きや細部(石を固定するツメ等)は高価な品には及びません。
ですが作りに雑さや手抜きの印象などは感じませんでした。カットも繋ぎも正確で、デザインも多少のチャレンジ精神が伺えたり。
個人的にはガラスパールはとても魅力的に感じました。ザラついた質感の表面は鈍く輝き、なんとも味わい深い独特な美しさでした。
高価でないため重宝されないものも多かったジャンルですが、魅力を見出した人々に保存され異国の地でショーケースに。その一連の流れとパナソニック汐留美術館さんの企画に感謝です。

今月17日(日)まで開催されてます。あと4日!


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