今更だが2021年上半期に聞いて特にハマった，すげえってなったアルバムまとめ．
本当は1年分まとめようと思いましたが，キリのいいところで疲れてしまいました．

Stephen Malkmus - Stephen Maklkmus

https://music.apple.com/jp/album/stephen-malkmus/1025044424

Pavementの発起人かつひねくれ魔王スティーブン・マルクマスのファーストソロアルバム．意外と2000年台のアルバムだった．Pavementのはちゃめちゃっぽさを残しつつ，洗練された感じですごくよかったです．自分はPavementの中でもTerror Twilightがトップクラスに好きなので（1番は決められない）その延長のような雰囲気があるこのアルバムは最高でした．これを聞いてもっとPavementも好きになりました．

MUGEN - サニーデイ・サービス

サニーデイサービスの6枚目のアルバム．東京しかまともに聞いたことがなかったが，たまたま聞いたスロウライダーがすごくかっこよかったのでアルバムも聞いてみた．そしてめっちゃハマった．東京が上京したてのホワついた日常だとしたら，3,4年たって都会に慣れきって，研ぎ澄まされた目で人生を客観視してる感じがある．アルバム通してそういう人の感覚が流れ込んでくるみたいで聞いていて気持ちよかったです．このアルバム制作中はバンドの雰囲気も良くなかったらしい．確かに暗いし終わりに向かってる感じある．今年のフジロックのサニーデイのライブも最高だった．この頃の曽我部さんはめっちゃ尖ってそうに見えるけど，今年のライブでは色んな苦労を経た末に愛と希望の伝道師となった人みたいな感じに見えて，これが人生か，とその重みを再認識させられました．

ペーパードライヴァーズ・ミュージック - キリンジ

キリンジの1枚目のアルバム．3もめっちゃきいたのですが，普通すぎると思いこれにしました．最初の双子座グラフィティのワクワク感もありつつなぜかエンディングに向かっていくような感じがすごく好きでした．1枚めの1曲目から最終回感があるという．他にも雨をみくびるなとかニュータウンとか名曲がたくさんあって最高．歌詞も読んでてこの表現すげー！って何度もなって，楽しかったです．

Gaucho - Steely Dan

キリンジが影響を受けてると知ったことがきっかけで聞いてみました．
こんなアホみたいに洗練されたアルバムが40年近く前に出てることに恐ろしさを感じた．Glamour Professionとかは初めて聞いた時にトランス感がすご過ぎて笑ってしまった．洗練という概念を耳から流し込まれるようなすごい体験ができました．最後のthird world manだけそんな好きじゃなかったのだが，作業の際に間違って消してしまった曲 （the second arrangement）の埋め合わせに入れられたらしい．今の状態でもめっちゃいいが，個人的にはこの曲最後に入ってたらマジで最高だったなと惜しんでしまいます．．．

The Nightfly - Donald Fagen

Steely Dan繋がりで聞いたDonald Fagenのファーストソロアルバム．2年前ぐらいにライブラリに追加してたこと，年越しで気づいた．音質が良過ぎてサウンドテストに使われてるらしい．自分はSteelyDanの中でもGauchoの研ぎ澄まされた感じが最も好きだったので，その系譜をつぐこのアルバムは最高だった．最初のI.G.Yからいきなり異世界に飛んでいくような夢遊的な感覚に包まれる．その後も，夜の都会を車で駆け抜け，街を闊歩するような気持ちよさが続く．最高である．Doland Fagenすげぇ．．．