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子供を持つこと4

子供が加害者になったら。。。

これは子供が被害者になるのと同じくらい辛いことなのではないでしょうか。子供でなくても、家族が加害者になってしまうことほど辛いことはありません。

先日、東京裁判を特集したNHKの映像の世紀を拝見しました。戦時中はヒーローだった首相や大将たちが戦後には戦争犯罪者として扱われていました。裁判を傍聴する広田弘毅や東條英機の家族の、複雑な表情を忘れることができません。

誰もが加害者にしようとして子供を産むわけではないと思うんですよね。よく新聞やテレビで犯罪をして逮捕される人を見ます、そこで思うのが「この人のお母さんもこんなふうになるとは思わなかっただろうな」ということです。どのお母さんも我が子を可愛いなあと思って、立派に育って欲しいと思いますよね。それでもある一定数は加害者になってしまいます。この”加害者”というのは故意ではない場合もありますが。

そういう状況に直面したとき、親はどうするべきなのか。正気を保っていられるのか。一生”犯罪者の親”としての肩書を背負うことになりかねません。

ここで思い出すのが、2019年6月1日、元農林水産事務次官の父親(当時76歳)が無職の長男(当時44歳)を刺殺した事件だ。事件の4日前に川崎市登戸通り魔事件が起きており、父親の逮捕時に「この事件が頭に浮かんで不安に思い長男を殺害した」と供述した。実際息子は家庭内暴力を振るったり、地元の小学生がうるさい、ぶっ殺す、と発言したりしていたという。

この父親は本当に悩んだと思います。いくら悪いやつでも一応”息子”だからです。普通親が子供を殺すなどあり得ないけれども、それを犯してしまうくらい、父親は悩んでいたのでしょうね。息子が誰かに危害を加えるくらいなら、自分が犯罪者になってでも息子を止めなければと思ったのか。。それでも息子を殺すのは相当辛かったはずです。美談にしてはいけないと思いますが決して人ごととは思えません。

子供は決して親の思い通りにはならない。子供を育てるのは大変ですね。


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