OQTの悪夢と未来 -3-

オリンピック予選は男子は9/30から代々木体育館で行われます。日本でこの大会が実施されることは本当にありがたくて、現地観戦しやすいことはもちろんですが、選手たちにとってもたくさんのアドバンテージがありますよね。

時差のあるところに移動しなくて済むのももちろんですし、食事や生活の心配をする必要もありません。ギリギリまで調整できること、9/25に実施される練習試合のように本番の会場で試合感を感じるチャンスもあります。
そして何よりもそこに行く人たちの多くは龍神さんたちがオリンピックのチケットを手にすることを心から願って、応援したいと思う人たち。イランのような完全アウェイでお互いの声も聞こえなかったり、標高が高すぎて体に負担がかかるような場所でもありません。

私はそれは素晴らしいことだと思います。

今回、この大会は日本ではワールドカップとも呼ばれています。ここ数年、国際大会のフォーマットがごっそりと変わって、以前に日本で開催されていたグラチャンとか、ワールドカップという大会は廃止になりました。
今回の大会は世界ではこの記事の最初にご案内した通り、OQTと呼ばれています。

では、なんで日本だけワールドカップと呼ばれているのか?関係者ではないのでその真相はしりませんが、たぶんフジテレビや、今までワールドカップという大会に関わっていた人たちにとっての都合が良かったからなんだろうなとは想像がつきますよね。そうでないと、バボちゃんは仕事をなくしてしまいますし(まだ、春高は残ってますけど)。

それをよく思わない人たちも一定数いるようで、名前を変えろとか、そう呼ぶなという方もいるようです。どのみちこのOQTのフォーマットも次のオリンピックまでのシーズンではなくなります。年間のバレーボールの大会はVNLと世界選手権と大陸選手権(日本の場合はアジア選手権)が隔年で実施されることになっています。

試合フォーマットは選手の負担を考えて減る傾向にあるのかな?となんとなくこの変化を見ながら思っていました。

他の競技と比べたときにワールドカップという表現が正しくない(このOQTは3つのプールに分かれての総当たり戦ですので、全ての国が参加する大会ではないということを意味してるのかと思います)というのは確かにそうなんでしょう。

大人の事情がそこにあって、この名前になったりしたのだとしても、日本で開催できることのアドバンテージに比べたら大したことじゃないんじゃない、と私は思ってます。こういう大きい大会を実施するためにはたくさんのリソースもかかりますので協力してくれるスポンサーもテレビ局も必要でしょう。その局のバレーの扱い方が好きじゃなかったとしても(まあ、私も思うところがないわけじゃないです)、それを引き受けてくれる会社があるから実現できるのだとしたら、些細なことかと思ってしまうタイプです。

普段の生活でも私は名より実を取る選択をしがちです。

バスケットの沖縄での試合を見てその気持ちをさらに強くしました。オリンピックのチケットを手にするため使えるモノは全部使って欲しいからです。日本開催のアドバンテージを全て手にして、戦い抜いて欲しいなと思いましたし、私たちもその切符を手にする感動的な瞬間を目の当たりにするチャンスがあることは素敵なことではないでしょうか?

現場を龍神REDで染めて、たくさんのパワーを届けられたらと今は思っています。そんな未来がもうすぐやってきます。

いまはワクワクとソワソワとドキドキが共存する忙しい気持ちを宥めるのが大変です。

あと27日で、龍神NIPPONの今シーズン最後の大一番の戦いが始まります。できることはいつもと同じように全力応援。

私も頑張ろ。

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