雪が好きだ。大好きでたまらない
テレビで積雪予報なんかが出る日には、
それはもう、デートの時よりウキウキする。

これは誰が何と言おうと
中から湧き上がるものものだから
許して欲しい。

以前の仕事場で、こっそり雪を喜んでいたら
雪を喜ぶのは子供と犬だけだと言われた。

間違いない！

わたしは妖精とか天使とかって言葉は恥かしくて
口に出すのは気が引けるけど

雪の精っているんです！

雪が降る少し前に降りてきて
周りの音を消す。

それまでザワザワしていた
いろいろに混じり合った周波数が
シーンとしてくる。

自分の中の音も不思議に静かになって
頭の中の騒がしさや
心の中の波立った気持ちも、
急に一本の真っすぐな線のようになって
落ち着いてく。

寒い日に急に外の音が静かになったら
外に出て欲しい。

その時自分の中の音も静かになっていたら
雪の精が下りてきているのを
感じられるかもしれない。