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文化観光高付加価値化リサーチ 第五章 活動熱量・関わり人口

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地域の文化資源の価値を高め広げていくためには、地域の内側の人々の熱量が不可欠だ。文化や産業への愛着と、存続に対する危機感、地域文化を繋げ広めたいという思い、生まれ育った地… もっと読む
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文化庁 文化観光高付加価値化リサーチ 第三章〜第六章 全考察・インタビュー目次

第三章 地域文化の固有性第四章 ランドスケープ・空間 - 考察第五章 地域の活動熱量・関わり人…

坂口修一郎(BAGN Inc.代表 / リバーバンク代表理事) - 価値観で共鳴したコミュニテ…

価値観での「編集」 僕は現在、東京と鹿児島の二拠点で活動していますが、どちらの価値観も違…

山出淳也(BEPPU PROJECT代表理事 / アーティスト) - 継続的な組織運営と関係性の蓄…

人が交差する“辻”のような場をつくる BEPPU PROJECT(※1)を立ち上げた2005年、大型観光…

北村志帆(佐賀県職員) - 「デザイン」を通じた外部の目線/声によって、地元に自信を…

行政組織における「横串」としての「さがデザイン」 「さがデザイン(※1)」は、2015年から…

小林新也(シーラカンス食堂 / MUJUN / 里山インストール代表社員) - 里山再生と後継…

地場産業における構造上の課題 地場産業の後継者問題に取り組んでいて感じることは、どこも分…

荒尾浩之(温泉津焼 椿窯)- 使い手を想像し対話から生まれる作品と、新しい関係性

私が一番大切にしているのは、お客さまと話し合いながら直接販売することです。ネット販売も考…

松村和典(大田市役所) - 地域の方々が輝けるようにサポートをする行政の役割

「まち」の本当の主役は地域の方々 国の方針の変化に対して、地域や自治体がついていけていないように思います。文化観光にしても国と自治体で共に推進していく上で、文化財に関わる人たちが同じ方向を向くための意思疎通をしていけたらいいですよね。文化財を世の中に発信して、外からお客さんを呼ぶといった取り組みに対して、地域の方の気持ちをしっかりと捉えてやっていくことが大事です。住んでいる人たちが迷惑を被ったと思ってしまっては、その文化財を本当に生かしたことにならないのではないでしょうか。

臼井泉 / 臼井ふみ(島根県大田市温泉津町日祖在住) - 私たちがいなくなっても、地域…

臼井ふみ:私は松江に生まれて、主人の実家に帰ってきた20年前から日祖に暮らしていますが、当…

近江雅子(HÏSOM / WATOWAオーナー) - 暮らしの良さを体感する中長期滞在

私は温泉津の隣町の江津市出身です。東京に15年住んでいました。9年前、温泉津にある西念寺の…

内田徹(漆琳堂代表取締役社長 / 伝統工芸士) - 顧客との接点を増やすことが、産地に…

これからの時代はつくり手もただ物をつくるだけではなくて、工夫している点などを伝えられない…

戸谷祐次(タケフナイフビレッジ / 伝統工芸士) - ものをつくるだけではなく広める/…

「越前打刃物」の独自ブランド、その軌跡 産地はあるわけなのに、越前打刃物(えちぜんうちは…

谷口康彦(RENEW実行委員長 / 谷口眼鏡代表取締役) - 産地の未来が「持続可能な地域…

日替わりヒーローがどんどん出てくるほうがいい RENEWは始まりから、谷口・新山・森(東大卒…

髙崎則章(鯖江市役所) - 行政は黒子に徹し、「めがねのまちさばえ」をプロデュース/…

新山直広くんが移住した当初は、田舎の風習や付き合いに大変苦労し、つらい思いもしたと思いま…

新山直広(TSUGI代表 / RENEWディレクター) - 地域の資源を見つけ、磨いて、価値化することで、創造的な産地をつくる

“異日常”を見てもらう 瀬戸内国際芸術祭2013「醤の郷+坂手港プロジェクト」でコンセプトとして掲げられた「観光から関係へ」という言葉があります(※1)。僕はこの言葉がすごく大事だと思っています。鯖江のまちには観光地がありません。だからこそいわゆる物見遊山のような観光ではなくて、いつもの自分が生きている場所とは違う日常、“異日常“を見てもらおうと思っています。このまちの面白さは、来た人が「自分ならこのまちで何ができるだろう」と考えられることだと思うんです。外の人と中の人の潮