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【映画】愚行録(2022年1月13日)

周囲の人に恵まれてきて本当に良かったと自分の幸せをかみしめた。いろいろな感想コメントも「こんな悪意だらけの人いないだろ」っていうものが多くてホッとした。世の中まだまだ捨てたもんじゃないぜ。

ものを例えるときに同じジャンルの別のもので例えるのはいかがなものか、という指摘はもっともなんだけど、これはなんというか「先生の白い嘘」を読んだ時のような嫌悪感。(いわゆる、マグロを食べて「トロみたい」、トロを食べて「マグロみたい」って言うな!という有吉さんの指摘ですね。)

舞台は慶応義塾大学なのかなんなのか、こんな感じなんですか?東京怖いなあ。まあ幼稚舎から慶応って人たちはお金と権力を持った家の子なんだろうけど、中等部以降入学でもそんなに威張ってんのか?これは「あの子は貴族」も見てから考えよう。私の時代では、慶応付属高校を第一志望に受験するってなんか負けた感じだったイメージなので、その辺の社会的な見られ方がどうもよくわからない。
でも、大学と一緒に開催された社会人大学院の入学式(慶応ではない)に出席したとき(201X年)、多くの学生たちが「久しぶり~」って感じの雰囲気でまさに付属高校からの進学組だったんだろうけど、おばさんの私でもかなり気後れしたので、東京私大に地方から来た18、19歳くらいの若者だったらやっぱり対応に苦労するだろうなあ、と思う。
単純に慣れない土地の一人暮らしというだけで生活するのも大変で、加えて大学という教育システム自体が高校までと違うのに、さらに文化的にも学校内の暗黙知が蓄積されている中で大半がそれを知って動いている、っていう状況に入っていかねばならないという。両手両足に鉛の球を付けられた状態でフルマラソンに出場させられてる感じ?かつその先にはさらに就活があって、イコール入賞しなければならない、っていう。4年間の生活の中で、その鉛の球を外すことに必死になる人もいれば、鉛が付いていることに気づかず必死に走って心身にダメージを追う者もいる・・・。あ~、東京恐ろしいなあ。

と思ってもう途中でやめようと思ったけど友人おすすめなので最後まで見るべ、と思いつつ皆さんの感想コメントなどをあさっていたら、同様のコメントが散見されたのでホッとしました。

満島ひかりの演技をほめる声が多いようで確かにそうなんだけど、個人的には臼田あさ美が適役だと思いました。登場最初のシーンでバイトの子を嫌な感じで起こっているあのシーン。うまいなあ、というかこういう人いるなあ、というか。中村倫也の若い頃vs現在、の役作りも上手でさすが。

公式サイトを今みたら、3度の衝撃、なんですね。臼田あさ美を殺したところで驚いたけど、それ以外はストーリー上の展開のような、宣伝に無理があるような。満島ひかりにまとわりつく複数の手は、お父さんではなく学生時代の嫌な記憶ってことなのか?妹が育児放棄をしていたということはお兄ちゃんは育児に不参加だったということで、一番罪深い。臼田あさ美を殺して中村倫也に罪を擦り付けるのと同じくらいの罪深さというか。妹に対する罪滅ぼしということでもなさそうだし。原作を読んでないので何ともわからないが、もっと原作を通り越して映画版にしちゃっても良かった気もする。

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