霞食い(匿名超掌編コンテスト参加作)

板野かも様が主催の「第1回匿名掌編コンテスト」に参加して、たいへんありがたいことに拙作【霞食い】が1位に選出された。やった〜!

Twitterのフォロワーである尾八原ジュージさんが参加表明をしており、概要を読んでみたら基本的なレギュレーションは500字以内・本文中に【試】の文字を使用すること、とのこと。暮れから春にかけて、リプライでお題をもらって420字程度の掌編を書く個人企画を毎年行なっているので、これはかなり得意な方向性のイベントだな〜と思いやってみることにした。
いつも書いている掌編と同じ、地に足がついた幻想小説のテイストで、起承転結の「承・転」だけをフォーカスする感じ。いつもより80字もたくさん書けるので、エピソードの深度を増やしたり、全体の輪郭を書きやすかった。500字、いいな。

総勢120名・178作品という大規模の企画で、けれど、きっと参加したほとんどの方が私の作風に対してはじめましてだと思うので、作品を提出したときはどう受け取ってもらえるか楽しみが半分、不安が半分という感じ。
投票方法がツイートに対してリプライ・リツイート・いいねをされた合計数なので、それだけたくさんの方に読まれ、好きだな〜と感じていただいたということでもあって、本当に励みになりました。ありがとうございました。これからも精進してまいりますので、気に留めていただけますと幸いです。


Twitterではちょうど「リプライでもらった架空の地名のお話」という個人企画をやってます。霞食いのようなオフビートな雰囲気のものから、もうちょっとホラー寄りの作品が中心です。今年はなるだけ怪異を登場させようと思っているので、そういうのがお嫌いでなければ、お題はまだまだお待ちしております。今お題をいただけたら2月の終わりあたりには書きあげられると思います。たぶん。
書いた作品をまとめて、5月あたりに冊子化を考えていたけれど、諸々のたいへんなタイミングが重なりそうなので秋へ延ばすことにした。ということでもうちょっと作品を集める余裕が出たのです。興味があればぜひ!


あとこういう作品を書いてます、の宣伝です。よしなに。


兄の代わりに砂浜を歩く女の子の話。


魂呼びの名手だった祖母から、呼ぶ子に指名された女の子の話。


呪詛を集めにいく友人に付き合う話。


狸たちの合戦。


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