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京極家の家宝

丸亀までニッカリ青江を見に行ってきました。

来国俊、一文字派、安綱、長曽根興里など国宝に指定されている日本刀を打った刀鍛冶の刀も同時に展示されており、とても見応えのある展覧会でした。

幕末に人を斬った謂れのある日本刀を供養してくれって頼まれました、というお坊さんのお話を思い出しました。

元の持ち主が発見したときは汚れ(おそらく血液)で抜くことができず、一度バラして刃も潰したそうです。

人を斬った、ということがどうにも不気味だったそうで供養してくださいとお坊さんの元に持ち込まれたようで、同僚(以前日記に登場した問題児コンビの片割れ)がお坊さんのお家に遊びに行ったときに撮ってきた写真を見せてもらいました。

綺麗な状態の日本刀だったので、特に怖いとかそんな印象はなかったです。

ニッカリ青江は脇差なのですが、元々は大太刀で実際に戦で使われたであろうという来歴があります。

その後時代の変化で大きな刀ではなく短くて軽く、実用性を求められた結果、元々大きな刀を磨り上げて短く加工するということが行われました。

なので脇差のなかでも幅が広い大脇差に分類されます。

目釘穴という刃を柄に固定する穴があるのですが、磨り上げられた状態で3つあったので、おそらく脇差になってからもなんらかの形で人に振るわれることがあったのかなぁ。。。と想像してしまいました。

ちなみに、ニッカリ青江にはニッカリと笑った女性の幽霊を斬ったら、翌朝同じ場所で石灯籠が斬られた状態で発見されたというホラーな逸話があります。

そんな逸話のある刀ですが実物はとても綺麗な状態で展示されており、刀の装飾も見事で代々大切にされてきたことが見てとれます。

その他にも長曽根興里の刀も見事でした。

新撰組が好きな方はご存知かと思いますが、近藤勇の佩刀であった長曽根虎徹の元となった刀を打った虎徹の作者です。

燃えよ剣が公開されているので、見に行きたいです。




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