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「あなたに向けて書く」宇多田ヒカルの言葉と、noteの書き方。


小学生の頃から宇多田ヒカルの音楽が好き。


昔、テレビか何かの番組で「宇多田ヒカルの声はα派が流れている」とかなんとか教授みたいな人が言っていたのを見て、子どもながらに「宇多田ヒカルは、ちょっと他の歌手とは違う」っていうのを感じていた。




それはそれとして、2015年の活動再開の後に見た何かのインタビューの話。
宇多田さんが「部屋の片隅でヘッドホンをつけて聞いてるあなたに向けて歌詞を書いている」のようなことを言っていたのをずっと覚えている。


どんなフレーズだったっけと思ってGoogleで検索してみたら、すごい、見つかるもんだね。



漫画家の羽賀さんという方がツイートを残してくださっていた。とても助かりました。ありがとうございます。



僕が2年ほど前からnoteを書くようになって、ありがたいことにフォローしてくださる方が増え、同時にどういうふうに書いたらいいか迷うことも増え…

そんな時、宇多田さんのこの『つねに部屋でひとりヘッドホンをつけてる「誰か」に向けて歌っている』という言葉がとても頼りになった。

たくさんの人に届けるんじゃなくて、ひとりに思いを伝えるように書こうと意識した。
新聞や雑誌じゃなくて手紙を書くイメージに近い。



スラスラ〜っとうまく書けたなと実感する時は、必然とたったひとりの人を頭に思い浮かべて書いた時。


誰を思い浮かべるかは記事によって違って、あるフォロワーさんの時もあるし、仕事で出会った人の時もあるし、家族や恋人、友達の時もある。


ひとりに届けようと思って書いた文章が結果的に多くの人からのリアクションに繋がったことがあって、文章の奥深さを感じる。
そしてたくさんの方に届けてくださったnoteというプラットフォームを作っている方々に感謝しています。



2022年1月に宇多田さんの新しいアルバム『BADモード』が出て、何度も繰り返し聞いている。
BADモードって、「気分が乗らない状態って意味なのかな?」って思って聞いていたけど、やっぱりそうみたい。



SpotifyのLiner Voiceでは、このアルバムの収録曲ひとつひとつの制作背景を宇多田さん本人が語っている。ラジオ番組的な感じで楽しめるのでおすすめ。


ロックダウン中のロンドンやニューヨークでの生活の様子だったり、子どもとのおうち時間の様子だったり…
結構赤裸々に語っていただいているので大満足の内容だった。


この番組の中でも宇多田さんの紡ぐ言葉はじんわりと響いてくるものがあって、


「うっかりミスがいいことにつながることもある」
One Last Kiss


「こんなかっこいい曲なんだからどんどん長くしちゃえと思って作ったら過去最長(12分)の曲ができた」
Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー


「私の気持ちを書くより、12月28日にあったこと見たことをそのまま書いた」
気分じゃないの(Not In The Mood)


など、noteを書く上でも参考になりそうな言葉がたくさんあった。
お時間ある時に聞いてみてください。



最後に、僕のnoteの書き方。
僕はいかにも「読まれるブログの作り方」みたいなのは参考にしていなくて、

音楽、ラジオ、雑誌、写真集、エッセイなどからインスピレーションを得て、自由に感覚的に書いている。今のところこの書き方でこれからもやっていこうと思っている。

読まれることを意識して書いていたこともあるけれど、こういう感覚的な書き方の方が自分は楽しい。
noteは本当に素晴らしくて、noteにはこういう感覚的な、散文的な文章でもOKに思わせてくれる包容力がある。

それから、noteというコミュニティでの人との関わりには他のSNSにはない体温を感じる。居心地がとてもいい。
やめたいとか一回も思ったことないんだよね。note、大好きです。



写真:千鳥ヶ浜海岸(徳島県鳴門市)

「僕はBADモードの時、海を見に行きます。」


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