別に立ち止まっているつもりはない
かといって駆け抜けているわけでもない
時に足がもつれ こけては砂まみれ
そんな毎日に何の後悔も持たない日々

寄せては返す波間に見えるあの幻は
諦めた 結局は手の届かない蜃気楼
ほら今日も誰かの叫び声が聞こえる
そんな世界に何の疑問も持たない日々

今にも崩れそうなビーチフラッグ
風に吹かれ 飛ばされ そしてまた遠のいていく

別にわざわざ生きたいわけでもない
かといって死ぬには理由も勇気もない
時に夜の静けさが優しくて怖くなる
そうやっていつも眠れずに朝が来る

寄せ集めて詰め込まれた満員電車
あぁそれでも結局はそれが心地よくて
そして今日も誰かの叫び声が聞こえる
そんな世界が実は好きだったりもする

今にも降り出しそうなにわか雨
急ブレーキで絡み合う そしてまた距離を取る

寄せては返す波間で聞くたくさんの絶望が
溶け合って混ざり合って海底に沈んでいく
寄せ集めて無理やりに組み立てた白いパズル
朝焼けが笑っている また眠れずに今日が来る

今にも崩れそうなビーチフラッグ
風に吹かれ飛ばされ そしてまた離れていく

時に足がもつれ こけては砂まみれ
そして今日も誰かの叫び声が聞こえる

別に立ち止まっているつもりはない
かといって駆け抜けているわけでもない
別にわざわざ生きたいわけでもない
かといって死ぬには理由も勇気もない

今にも崩れそうなビーチフラッグ
風に吹かれ 飛ばされ そしてまた遠のいていく

今にも倒れそうなビーチフラッグ
指先で触れ 届かなくて そしてまた離れていく

そんな毎日に何の後悔も持たない日々
そんな世界に何の疑問も持たない日々

朝焼けが笑っている また眠れずに今日が来る