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火花

早朝の快速急行は人体パズル
見知らぬ誰かと肩をぶつけ合い
目を閉じる一瞬の現実逃避
車窓を流れる見知らぬ街
そこの名前を僕は知らない

改札を通り抜けて旅立つ世界
見知らぬ誰かを見送る毎日
電源を入れる一種の監視社会
車道を抜ける自転車の彼女
君の名前も僕は知らない

息苦しい毎日だ
300kmで走っているよう
日常とぶつかり音を立てる車輪
ジリジリと散る火花
いつ燃え尽きるか
いつ燃え尽きるか

明日が来れば何か変わるだろう
いつか何かが僕を飲み込んで
点線を辿るように振り下ろす刀
写実的な世界はきっと偽物だ
1200℃の炎で燃やせ

息苦しい毎日だ
石膏で固められたよう
いらない不純物を排除するように
爆ける残滓の火花
叩いて叩いて
いつ燃え尽きるか

高架下へ陽は沈む
導火線の火は進む
交差点を人は行く
星に届く小さな火

息苦しい毎日だ
ナイアガラに飛び込むよう
虹色の花を見上げて僕は呟く
綺麗だねと君は笑う
一瞬が世界を覆う
一瞬で燃え尽きていく

明日はきっとまたやってくるし
きっと何も変わらないだろう
点線を辿るように過ぎる日常
抽象的な世界はきっと偽物だ
ただ少し美しく見えた

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