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STAY KOBE《19》生まれ変わる西神中央

街と人の絵を描くイラスト作家・こもりあやみが「色々あって神戸に住むのは難しいけど、それでも時間さえあれば神戸を歩きたい」という気持ちで始めたnoteマガジン「STAY KOBE」です。神戸にいる人、神戸にいた人、神戸に行きたいけど行けない人に「今の神戸」をお届けします。(不定期更新)

西神ニュータウンの街開きから今年でちょうど40年だそうです。
多摩ニュータウンが50年、千里ニュータウンで60年らしいので、昭和期に開発された街の中では新しい方なんですが、それでもなんだか感慨深いと思えるのはわたしが旧第三学区で育ったからでしょうか。

ニュータウンについて書こうとすると、数十年の間に人口がどうなったとか、今後再開発でどうなるのかといった話がどうしてもメインになってしまいます。無意識のうちに発展と後退を頭の中で「評価」しまってるというか。今回はそういう視点は置いといて、西神中央の今を楽しむつもりで書いてみました。

ステンドグラスがひときわ目を惹く
賑やかな終点の改札口

西神中央駅といえば開放的な半円型の屋根に色鮮やかなステンドグラス。
これを見ると「西神に来たなぁ」という感じがします。

改札の西出口

再開発事業「リノベーション神戸」の看板を発見。ここ西神中央でも広場や図書館、そしてこのバスロータリーが生まれ変わるみたいです。

駅コンコースの2階歩道橋から撮った景色。
工事が進んでます。

クリニックセンターの屋根もカラフル。

西神中央は音楽をモチーフにした場所が多いと聞きます。
こちらは駅ビルの「フェルマータU」。地下鉄西神・山手線の路線がU字に見えることから「みどりのUライン」という愛称があるんですよね。地下鉄のシンボルマークでもあります。
フェルマータは「音符や休符を程よく伸ばす」という意味。

昭和・平成感が残るフロア案内

改札前に戻ってきました。
西神中央の象徴ともいえる大きな時計。
かつては「世界の人形時計」という名前で1時間ごとに人形が登場してたんだそうです。

ここにあったそごう西神中央店は2020年8月末に29年間の歴史を終えました。
最終日の挨拶と時計の鐘が鳴る様子はいつ見ても込み上げてくるものがあります。そごうはもう関西には無いんですよねぇ。

そんな跡地にも今年の4月に「エキソアレ西神中央」がオープン。無印やニトリが揃う明るい雰囲気のショッピングセンターです。
5階にはエキソアレの運営事業者「双日」の源流となる鈴木商店のパネル展示がありました。

駅ビルを抜けて広場の方へ。
左が神戸西神オリエンタルホテル、真ん中から右側が商業施設のプレンティです。広場もリノベーションの一環で工事中。

今年の2月に西区役所の新庁舎がオープンしました。元々は玉津にあったのが移転してきたもの。

区役所の隣にある西神ボウルプラザ。
高校の時にボウリングして遊んだ記憶があって、確かこの場所だったと思うんですけど2011年に閉店したんですよね。ネットに写真が全然残ってなくて、今はGoogleマップにその名を残すのみ。
ボウリングしてサイゼリヤに行くのが当時の定番ルートでした。

プレンティは今も健在です。

ここにも音楽にまつわるスポットが。

駅の方まで戻ってランチです。
神戸ベル西神中央駅店。
昔はもっと他にお店があったんですよね。垂水にもありました。

名物商品でひと休み

最後に、再開発の手があまり入ってない図書館と中央公園のあたりを散策しました。

謎のオブジェは近くで見るとこんな感じ。

中央公園には埴輪と銅鐸が点々と並びます。すぐそこに遺跡と出土品を展示する埋蔵文化センターがあるからなんですけども。
地震の影響を受けにくいこの地には古来から人が住んでたみたいです。
埴輪と高層ビルのコントラストが、いかにもこの街らしくて好き。

今回は西神中央駅周辺を歩きました。
ここ20~30年ほどの面影ならそこらへんに残ってるだろうと思ってたのですが、予想してたよりもだいぶ変わってましたね。Twitterで他の方がアップしてた、駅前の古びたバス停表示もここ数ヶ月で撤去されたみたい。着実に街が新しくなってくのを感じます。
西神中央が地元だよーって人の感想をぜひ聞いてみたいです。

さて、次回でついに20回。
いつまで続けるか、いつまで続けられるか。
もうしばらくお付き合いいただければと思います。

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ではまた神戸で会いましょう。