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思春記。〜会話のキャッチボール〜

本日も書いていきます。

テニスボールが近くにあったので、小道具として使いました。一つ小道具があるだけで、可能性は広がります。ボールを拾うところから3連で載っけました。表情は隠し、ポージングだけで。

顔に影が落ちやすい時間帯ですが、表情が横顔でも見えるように、顔の向き、立つ向きを変えるのが重要です。日陰で撮るのが1番楽なのですが、そうもいかない場所の時は、回転したり、撮ったデータを見返して、太陽の光を味方につけるということが大切です。頭に手を乗せて顎はしっかり引いていて、眼差しは強くしているので、喋っている相手がいかにもいるような表情にしています。

逆光で影が顔に落ちないようにしています。ロケ撮を慣れてるモデルさんは、自分の顔に光がどこにきて、どこに影が来るかを把握している人もいます。カメラマンさんは、顔に影が落ちている時、意図的なのか意図的でないのかを確認し、データを見せてあげるのが1番いいと思います。

制服の紺色と、スカーフの赤と、テニスボールの黄色、色を増やすのもとても重視しています。

顔の一部だけを出したり、隠したりすると、印象がまた変わるので、顔を全部必ずしも映さなくていいと考えています。お辞儀をしているのですが、表情で感情を表すようにしています。この距離になると、髪がなびいていて顔が隠れていても、表情を読み取りやすいので、引き算をすることによって、照れなども表現できます。

テニスボール(アイテム)をつかって、顔の一部を隠す。表情は無表情だと、先ほどとは違い「照れ」の感情ではなく、意味深な、深読みしたくなる写真が撮れます。どちらでも使えるように、表情があるもの、ないもの、両方を撮っておくと構成しやすいです。

上を向くと首や、顎ラインなどを綺麗に写すことができます。上を向いて目を閉じると眩しいという印象にもつながります。こちらを向く時に、口を少しだけ開くと、喋っている感じに撮ることができます。意外と口は、ワンパターンになりがちなので、実際に喋ってみたり、「あ、い、う、え、お」と言ってみてください。という指示を出したりすると、いろんなパターンが撮れます。

ほんの少しのポージングなのですが、全体を写すときは、足先の表情がとても重要になってきます。棒立ちなのか、少し内股なのか、体重をどちらにかけてあるのか、その時の状況に応じて、変えると「なんとなく」から抜け出せると思います。
この写真は明るさ調整で撮影されたものなのですが、あえて使わせていただきました。
水彩画のような印象になっていて、赤、黄色、青が和らぎ、夢の中のような雰囲気になっています。

背景を一色にするのも、見応えがあります。

目線をボールに移し、大切そうに持つといかにもボールではないかのような演出もできます。「気持ちや感情」をボールに見立てました。

口を閉じながら、すこしいたずらな表情を心がけました。手と顔が被らないようなアングルで撮るのも、何回か撮り直して確認し合うということが大切だと思います。

ボールという小道具を使うと、投げる、蹴るなど運動的なポージングを思い浮かべると思うのですが、あえて投げない。あえて持つだけ。というボールでできることをたくさん考えるとバリエーションも広がると思います。
慣れていないモデルさんの場合は、小道具を使ってもらうと、緊張がほぐれたり、ポージングを考えやすくなるので、初めての方は何か小道具を使うといいと思います。

会話のキャッチボールという題名で載せたのですが、会話の相手を強く感じる写真を構成しました。キャッチボールはしていないのですが、、、一方的に最後は投げて終わっています。、、、大人の会話とは違い、思春期ならではの、「照れ」だったり「探り合い」だったりが出せてたらいいなと思います。


みていただきありがとうございました。

#思春期 #ポージング #会話 #コミュニケーション #表情 #写真 #カメラ #ART #モデル

もし心を動かされた方がいましたら、少しでもサポートいただけるととても嬉しいです。これからもたくさん作品を生んでいきます。