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自己紹介は写真の中で。解説

久々にこのシリーズの解説を書こうと思います。
今回は、演奏家の宣材写真をテーマに「音が聞こえる」をテーマに撮りました。

彼女はオーケストラ、クラシックを演奏している方なので、ポップスよりの撮り方ではなく、「どんな音色、どんな音楽」を演奏するかを、写真で伝えるのを意識して撮影しました。

メイク、ヘアアレンジも私が担当しています。

メイクは濃すぎず、薄すぎず、
綺麗をテーマに作りました。

目の色が茶色で髪の毛も茶髪でしたので、ブラウン系が合うメイクを選び、モデルさんが普段使っているメイキャップアイテムと、私が持っていったメイキャップアイテムで作りました。

事前にどのようなお顔立ちかを、確認しているので、当日の肌色を見ながら計画的に作っていきます。

普段から「美」を意識していると感じられる方でしたので、さらに魅力を引き出すように意識しました。

髪型は、風になびくような髪型にセットしました。
サイドを編み込み、コテで巻き、
空気感を感じさせるように作りました。
このこだわりに関しては、後ほど書きます。

写真の解説を始めます。
このシリーズは、iPhoneで撮っていくシリーズなので、カメラの設定に関しては一切話しません。
スマホ1つでここまで「こだわれる」を、読んでくださるとうれしいです。

まずは、演奏家宣材写真は、楽器+奏者です。

必ず2つを写していくわけですが、大切なのはその奏者と楽器の関係性をいかに自然に映すかどうか。

それと同時に意識しなくてはならないのは、
楽器に敬意を持つこと。
その楽器が見た目的に、どこにこだわって作られているかを判断します。(造形美、彫刻など)

どこに美しさを感じるかを探しながら、
撮っていきます。

形として、撮ります。

関係性はその2つがどれだけ近いかで表現をすることができます。
顔の一部にもう1つの対象が触れている状態は、
親密写ります。

彼女はクール系又は美人系の顔立ちなので、目線を流しながらも、楽器を頼りにしているポージングを意識しました。

又楽器の艶も、とても綺麗に演出してくれます。

王道の放射構図なのですが、光の位置を確認しながら撮影していきます。
放射構図は「強い」印象になるので、目線はもらわずに逃がして少し強さを弱めました。

アーティストとして撮るのと、演奏家として撮るのはとても私は差別化しています。

外に出ての撮影です。
太陽の光をバックライトにして、髪の毛に光を当てています。
逆光になってしまうのでレフ板を使うのがいいのですが、「iPhoneカメラだけ」をテーマにした作品なので、使わずに撮影しました。

暗くなりすぎないように、レタッチで調整します。

ここからが「音」の表現なのですが、
意識しているのは空気感です。
本当は音を出した時に、髪の毛がなびくほどのエネルギーはなく、フィクションなのですが、そこに空気を感じて振動している様子を「風」で表現しています。

又普段は見れないアングルで撮影することにより、臨場感のある固定的ではない絵を作ることができます。

楽器は繊細なので、特に弦楽器を外で木にもたれて弾くことなどあまりないのですが、「自然」の力を借り、最大限に音を演出していきます。

目の力を少し指示し、強い目線で弾いてもらったり、目をつぶってピアニッシモを弾いてもらったり、
強弱を体で大きく表現してもらっています。


つらつらと書きましたが、iPhoneだけでポージングと表情など様々なものを組み合わせれば、「あなたを表す宣材写真」を作ることができるので、ぜひご参考になれば嬉しいです。


次回もお楽しみに。

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もし心を動かされた方がいましたら、少しでもサポートいただけるととても嬉しいです。これからもたくさん作品を生んでいきます。