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『自分たちが幸せに心地よく暮らせるように』 ー イバフォルニア・ベース|小池伸秋さん

SETTENのインタビュー企画「わたすインタビュー」の第1回目では、民宿満州屋ののぶさんこと、小池伸秋さんを取り上げます。

茨城に帰ることを考えるとわくわくするな、とわたしが感じるきっかけになった方であると同時に、今でも大変お世話になっている方です、、、!

プロフィール

【小池伸秋さん】
1978年生まれ。茨城県ひたちなか市出身。
祖父の代から続く民宿「満州屋」の若旦那。大学進学を機に上京し、卒業後は都内の会社に就職。のちにUターンして実家の民宿を継ぎ、ワーケーション事業にも取り組んでいる。

地元・阿字ヶ浦を1年中楽しめる居心地の良い場所に

———本業の民宿はもちろん、100年先も豊かな海・街をつくる活動を行う『イバフォルニア・プロジェクト』や阿字ヶ浦で人と街に出逢いながらじっくり過ごすワーケーション『AJIKATION』など、その活動は多岐に渡っていますね。

うちは代々阿字ヶ浦で民宿を経営しています。最近では民宿の庭のスペースを使ってキャンプ場の運営も始めました。

2018年からは、地元の有志からなるイバフォルニア・プロジェクトの一員として活動を始めました。マーケット(マルシェ)の企画運営をメインに行っています。

イバフォルニア・プロジェクトのメンバー

コワーキング&コミュニティスペース『イバフォルニア・ベース』の運営も行っています。ワーケーションや多拠点生活に興味のある人たちとの接点にもなっていますね。

ワーケーションに関連して、「阿字ヶ浦の風景や人、自分自身に出会う」というコンセプトでAJIKATIONというワーケーションコミュニティも運営しています。

イバフォルニア・ベース

※イバフォルニアと関わりたい方はこちらから!


『自分は』どう感じるか、ということに目を向ける

———今では生き生きと暮らす小池さんですが、大学卒業後に東京の大手印刷会社で働いていた頃は、もやもやした気持ちを持ちながら働いていたそうです。

就活中も、それが終わって入社してからも、ずっと厳しい競争をしているみたいで。僕はそれを『螺旋階段』と呼ぶんですが、当時の僕は、その螺旋階段をこれからもずーっと登っていくんだろうなと、ネガティブなイメージを持っていました。

だから僕は、「それはやめよう」と思ったんです

———そのような気持ちを抱えたまま東京で働いていましたが、心身ともに疲れ果ててしまった小池さんは、入社4か月で会社を辞めて茨城にUターンすることを決めました。

———Uターンしてからは、アルバイトとして民宿を手伝う一方で、就労支援に取り組むNPOに関わって、再び社会に出ていくために動き始めていました。

———暮らしていく中で、地元サッカーチーム「水戸ホーリーホック」のサポーターコミュニティは心の支えにもなっていたと、小池さんは感じています。

当時のそのNPOの活動は、個人が身を削ってやっていることが多かったんですよ。苦しむ人たちがいて、それを助ける人たちまでもどんどん疲弊していく。それを見て、この現状は変えた方がいいのになと思っていました。

———今小池さんが暮らしていく上で大切にしている、「自分たちが」居心地良く暮らしていくという考え方は、このような状況にならないために重要なことだとわたしは感じました。

ホーリーホックのサポーターコミュニティは、僕にとって喜びも悲しみも共有できる場所になりました。当時の僕みたいに、行き場を見失ってしまった人がたどり着けるコミュニティを持っていることが大切だと感じましたね。このことが今の活動に繋がっているのかもしれません。

———そのような経験を経て、仕事や自身の生活に関して何か変化はありましたか?

心身ともに余裕ができたことで、「家業」という自身がゆくゆく直面する課題に真摯に向き合おうという気持ちになれました。
これは大きかったと思いますね。

そうした中で、「実家の民宿を継ぐ」というのは自分にしかできないことだと捉え直し、前向きに取り組めるようになりました。世の中においては数少ない、僕にしかできない仕事。

改めて人生のミッションに向き合い苦難をポジティブに捉えられたのも、茨城で出会ったコミュニティがあったからだと感じています。


これからも自分のペースで阿字ヶ浦と暮らしていく

———今ではさまざまな事業を手がけている小池さんですが、これまでずっと多くの繋がりに支えられてきたと小池さんは語ります。

———1度繋がればどんどん繋がっていくのも茨城のコミュニティの良さですね!

そうですね〜!
今後も、昨年度始めた『AJIKATION』を継続していきたいです。また、阿字ヶ浦のまちづくりも進めていく予定です。

飲食店を増やすためにキッチントレーラーでシェア店舗を作ったり、「地域を編集する」視点で観光地としての阿字ヶ浦を発信したりしていきたいですね!

———最後に、小池さんから若い世代の皆さんへひとこと。

新卒で入った会社を4か月で辞めて自己嫌悪に陥ったり、社会から隔絶された気持ちになったりしましたが、周囲の力を借りることでここまで来られたし、今は楽しくやってます。
そんなふうに人生なるようになるので大丈夫。

いろんな人が手を差し伸べてくれたり、協力してくれたりする若者や学生という特権があるうちに、
責任や立場などが少ない身軽で若いうちに、
思い切って一歩踏み出す勇気を持ってもいいんじゃないかな。

違和感や疑問を持ってもやもやしているよりも、行きたいところに行って好きなことをしてみれば何かが見えてくるかも。
楽しんで!

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———2時間という長い時間インタビューを受けてくださりありがとうございました!

最後に、のぶさん×2とわたしで1枚!笑


◎編集後記◎
今ではいろんな人に慕われて頼りになる存在ののぶさんですが、就活での葛藤や家業に対する悩みを抱えながら今に至っているんだなと感じました。「自分が楽しい方に行く」というスタンスでわたしもこれから頑張っていきたいなあと思いました!

大学5年|インタビュアー|戸板 咲紀

◎取材撮影後記◎
イバフォルニアベースでのインタビューはすごく和やかでほっとできる時間でした( ˘ω˘ )
私もこの場所に魅了されている1人です!のぶさんの人柄溢れるイバフォルニアベースへぜひ一度足を運んでいただきたいです◎

インタビュー風景撮影担当|竹内 萌々香


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