「愛するよ」
一滴のコーヒーがあった。
一滴の涙があった。
一滴の血があった。
一滴の人間があった。
一滴の物語があった。
一滴のコンピュータがあった。
一滴の宇宙があった。
ほとんど完全な宇宙だった。
ほとんど全てが一滴には含まれていた。
その一滴を語るには万巻の書物が必要だった。
けれども、その一滴は「ポチャン」と終わる。
ああ、一滴。楽しい一滴。
ああ、一滴。悲しい一滴。
ああ、僕は感じている。
この世界の素晴らしいこと。
この世界の美しいこと。
全ての一滴、全ての存在。
全てが僕は大好きなんだ。
汚い一滴。
汚くても、僕は愛するよ。
僕は、みんな、全てを、愛するよ。
僕は、僕という一滴を、愛するよ。
#詩 #日記 #たとえ汚くても
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