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モデルチェンジ

久しぶりのnote更新。
サンベルクスに移籍してからは初めてnoteを更新します。

現在は長野県の伊那市で合宿をしています。今住んでいる埼玉県とは違って、アップダウンが沢山あって辛いです笑

1月1日のニューイヤー駅伝が終わってからは3週間ほど休んでいました。元々は2月の丸亀ハーフマラソンを予定していましたが、昨年の夏から移籍、貧血、レースの連戦などドタバタしていました。元々身体をしっかり作る期間を作りたいと思っていたので、一度しっかり休んだ上で身体を作る期間を作ることにしました。

そして3週間ほど休んでから1月18日から31日まで大阪経済大学の竹澤さんのもとで合宿を行いました。

『まだ出来ないことがあると分かってよかった』

春夏のシーズンに向けて方向性の確認や大阪経済大学の学生達と一緒に練習をしてきました。学生達と一緒に練習してまず思ったことは、筋トレなどの身体作りに長い時間をかけているところ。筋トレの内容は人数も多いので鍛える場所を狙ってやるというよりは、全身を鍛えるように筋トレのメニューが組まれていました。

これを実際にやってみたらめちゃくちゃきつかったです。筋トレした初日から筋肉痛になりました泣
走る練習に関してはペースを抑えていることもあって単発で見ればそんなにキツくはないのですが、2日1回のペースで筋トレをやっているので1週間通してやると結構身体にくる。合宿が終わる頃には全身筋肉痛でした泣

あとハードルを使ったドリルもやったのですが、自分でも笑ってしまうくらい出来なかったです笑

一人だけ超下手な奴が自分です笑

また器具を使わずに手押し車や腹筋、背筋などのシンプルな補強をする日もありました。腹筋100回4セットをやった時は330回で力尽きました。それから4日間は何をするにも腹筋が痛かったです。

この合宿では自分が思っていた以上にできないことが沢山あって、やってこなかったトレーニングがあることを知れて良かったです。それこそ今まで腹筋とか軽くだけど毎日やっていたので、我慢すればできるだろうなんて思っていたら出来なかったです。

特に今回筋肉痛がきつかったのは、腹筋とハムストリング、臀部でした。ちなみにそれを竹澤さんに言ったらめちゃくちゃ嬉しそうでした。してやったりみたいな笑

今回の合宿で自分は全身筋肉痛になっていましたが、シーズン中には出来ない限界を越えるようなトレーニングを行うのは身体のキャパシティを広げる上でいいかなと思います。

というか根本的な身体のキャパシティを広げないと今後は戦っていけないと感じています。目標の井上大仁の自己ベストは10000mが27分43秒、マラソンが2時間6分47秒です。対して自分は10000mが28分09秒、マラソンは2時間15分23秒がベストです。これだけ差があると今までの練習の延長では、自己ベストは出せても目標には届かないです。

また今年のニューイヤー駅伝の4区では強い追い風だったとはいえ、前半の10kを27分30秒台40秒台で入る選手もいました。しかも、そのままラスト3kの向かい風も粘り切っていました。自分は前半28分後半と余裕を持って入ったのにも関わらず、ラスト3kは向かい風に負けて蛇行してしまうぐらいでした。

本当勝ちたい戦いたいと思うのであれば戦略とか気持ちの問題以前に、根本的な身体のキャパシティをもっと広げていかないと今の延長線上では目標は見えてこないです。

『じっくりとコツコツやる』

大阪合宿から基礎期ということで1月後半からじっくりと練習を積んでいます。当たり前ですが一度の練習で急激に能力は伸びないのでコツコツと練習を積んでいくことが大切になります。

この『じっくり』と『コツコツ』が苦手で一昨年と去年は結果を急いで上手くいかないことが続きました。恐らく竹澤さんがアドバイザーになってから1番言われた言葉は『じっくり』と『コツコツ』

社会人になってからの5年間は毎週のようにレースを走って連戦をして、目標としている大会に合わせていました。しかし、2020年は新型コロナの影響でレースが減ってしまい、レースの連戦ができませんでした。レースを連戦して常に他の選手とも競っていたので、一人で練習するのに比べていいタイムで走れていました。

しかし、一人で練習することが増えたことで以前よりもポイント練習のタイムが落ちてしまいました。また以前と同じタイムで走れても前は7割くらいの力で走れたのが、9割くらいの力を使わないと走れない時もありました。練習の流れや時期、コンディションによってタイムは変わるとは分かっていても数字という分かりやすい指標が遅くなってしまい、理屈では分かっていても気持ちは落ち込んでしまいました。

ポイント練習で負荷の高い練習をする度に以前のタイムと比べてしまい、同じタイム、もしくはそれ以上のタイムで走れない状況が続いて焦りが出てしまいました。

その頃は竹澤さんから新しくこれをやろうとか、こういうやり方もあるんじゃない?とアドバイスを受けても、それよりも走る練習の質や量、タイムを戻したいという思いから、アドバイスを受け入れることができませんでした。

今振り返るとその焦りから練習を詰め込み過ぎてしまい、リカバリーや食事のバランスが崩れてしまっていました。(移籍後の血液検査で貧血と分かりましたが、この時期の影響だと思います)また練習がマンネリ化して同じ所ばかりに刺激が入ってしまい、新しい刺激を入れることができませんでした。

ただ、今の練習の延長では戦えない、今の状態では戦えないということを身をもって体験したこともあって、今年は身体を作る基礎期を長くとっていますがじっくりとコツコツと練習が詰めています。

その基礎期もひとまず伊那合宿が締めになります。この合宿が終わったらレースに向けての移行期に入ります。前半シーズンは5月の日本選手権10000m or仙台ハーフ、7月の函館ハーフ、ホクレンディスタンスを予定しています。

『モデルチェンジ』

『竹澤さんに教えてもらっているのに走り方が格好悪い』

去年ある人にこれを言われてショックでした。
けど確かに映像で見る自分のフォームてカッコ悪いんですよね泣
フォームもだけど走っている時の雰囲気とか身体付きとか
竹澤さんは本当にカッコいい、中間走の走りとか、ラストスパートのキックとか

なので今年のテーマは『モデルチェンジ』昨年の東日本実業団駅伝、今年のニューイヤー駅伝では悔しい思いをしましたし、個人種目でも現状では戦うことすらできませんでした。

ちょっとやそっと外装を変えるだけでは戦えないので、今は根本的なエンジンや骨格を作り替えて戦える身体を作っている途中です。前半シーズンはそのための期間になります。新しいことを取り入れたり、流れを変えたりするとパフォーマンスが落ちることがあります。じっくりとコツコツやることが苦手な自分は今まで途中で放り投げてしまうことが多かったです。

それでも今のままでは少なくとも目標には届かないので、途中で放り出して逃げないためにもnoteに書いておくことにしました。少しずつ積み上げて行くことが大切ですが、積み重ねていった結果として周りから見ても分かるような『モデルチェンジ』できるように。

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