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「同期のサクラ」を見終わった私へ

こんにちは。
同期のサクラ、最終回でしたね。
毎週熱心に見ていたようですが、どういうところが面白かったですか?

私は「同期のサクラ」を見ていて、村上春樹さんのエルサレム賞授賞式典スピーチを思い出しました。

黒川社長の言う「力」は、結局新しいシステムを生み出してしまうにすぎません。
私たち「卵」は、お互いを尊重し助け合うことで、自由に生きていくことができるのだと思います。昨今ではシステムは少しづつその力を失い、世の中は変わってきていますね。それに伴い、私たちの働き方や生き方も今後変わっていくのではないでしょうか。

もちろんサクラほど立派ではありませんが、誤解を恐れずに言えば、あなたは割と忖度できない方ですよね。言い換えると、頭ごなしに長いものには巻かれたくないタイプなのではないでしょうか。

周囲の話は聞くし組織のルールを守りつつも、成果を出すのにもっといい方法があると思えば、周囲を巻き込みながらじっくりとそのやり方を貫いていく。成果を出さないわけではなく、会社に不利益をもたらすわけでもないので、あなたのことを気に入らないと感じる40代〜50代男性もいらっしゃったことでしょう。

そのため、左遷のようなことになったり、あからさまに干されたり、会議で罵倒されたりしていましたね。結果、20代後半から30代前半の大事な時期を、派遣社員として悶々としていたのは、私も見ていてつらかったです。

本当に運良く正社員に戻り、キャリアを多少積んでも、忖度したくなければ課題は自分で解決して会社に貢献するしかなく、それはかなりのプレッシャーでしたね。結局最後はベンチャー企業の「とにかくオレの言う通りにしろ」社長に嫌気がさし、今や立派なアラフィフバツイチ無職です。でもそれでもなんとか生きているから、結果オーライなのかもしれません。

第9話が放送された後、同期がサクラに理想を押し付けているというような声を、ネットニュースで見かけましたね。それについてはどう思いましたか?
自分の都合のいい時だけ助ける、勝手に理解を求めたりする、でもそれもまた自分の一面ではないでしょうか。同じようなことをしていないと、あなたは自信を持って言うことができますか?私にはできません。

また話は多少逸れますが、昔結婚していた彼が会社に行けなくなり、いわゆる適応障害になってしまった時、その最中にいたあなたは「病院に連れて行く」ことになかなか思い至れなかったことを思い出しました。

どんな状況であれ、お互い思いやりを持って、相手の気持ちを想像して行動していくことが、とても重要なのではないかと、今回改めて思いました。自分の人生に精一杯で相手をうまく助けられなくても、たまに思い出してちょっとした言葉をかけるだけでも、相手の励みになることもあります。
うまくいかなくてお互い傷ついても、そうし続けることが、少しづつ私たちの周囲を変えていくのだと信じます。

最後に、サクラは就職先が決まりましたね。きっとあなたにもみなさんにも、また必要な出会いがあると信じます。

大事なことは、とてもシンプルではないでしょうか?

もうすぐクリスマス。美味しいお酒でも飲んで楽しんでくださいね。
ではまた。

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