見出し画像

虫歯は切らしたことが無い

普段、爪楊枝を使うことが無い。歯の隙間にモノが詰まることが無いからに他ならないワケで、つーか、歯ブラシで歯を磨かない限りあんな爪楊枝みたいな直線的なもので歯の間に詰まったモノが取れる気がしない。

前歯ならわかる。奥の方の横の方の裏側の上側とか、爪楊枝で取るには大掛かりすぎやしませんか?

前歯下の前の方に違和感あり、『あ、今こそや!』爪楊枝をピックアップして歯と歯茎の間に突っ込んで思いっきりこそぎあげ…あ、なんか取れたぞ。

硬いな。あ、歯が欠けたんか?舌で確認。うん、穴あるわ。人生初、爪楊枝で歯を欠けさせた。

爪楊枝、今までそのたたずまいに対してのその能力を丸っきり信じようともせず軽く馬鹿にしててすみませんでした。以後気をつけます。

『亀田歯科』

お爺ちゃん先生の頃からお世話になっているので他の歯医者さんにかかったことが無い。最近は『銀歯が取れた』とか別の案件で行くこともあるが、たいがい『虫歯治療』だ。

もうこんだけ虫歯治療であちこちに銀歯を被せてると、もう虫歯にやられるスペースもそんなに残ってない。負け確定のオセロの盤面みたいな状態。

『どうした?』

『歯が痛いんです。』を待ってたと思うんですが、『歯が欠けました。』『え?』…いや、なんか、期待に応えられなくてすみません。

『ああ、これは小さい歯やでなぁ…型取るわ。』判断が早い!

『詰め物しとくわな。ガム嚙んだら取れるかも知れんから気を付けてな。』ガムは嚙まないし、ガム噛んで取れるやーつはガムじゃなくても取れるんじゃないっすか先生…と、不安を抱え一週間。

『小さいなぁ。もう先に入れてしまうわな?』

先生、アタシはずっと『まな板の上の鯉』でありんすよ。

『どうや?』…ん~どうでしょう、”詰め物”の感覚で一週間、嚙み合わせとか口の中のバランスが固定されちゃってるんで、違和感しか無いっす。

『ちょっと高い気がします。』

聞くか聞かんかで『これカチカチ噛んで、よっしゃ削るわな。』チュイーン…『どうや?』『んん…高い気が…』チュイーン…『どうや?』『んんん…まだ…』チュイーン…『どうや?』いや、もうベストがどこかアタシには判断がつかんです先生!

『こ、こんなもんでしょうか?』『よし、ほんなら終わり。』とにかく判断が早い!

ほんでまた椅子が元に戻ってからの『違和感』の再発よ!ま、でもまた『この高さ』で慣れてくるんやろうし。モノ噛めればそんでええ。

『歯磨けよ!』by:加藤茶

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?