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フォリナー

外国人に優しいことはいいことだ思う。『お客さんに親切にしたくなる気持ち』もわからなくはない。ただ、それと『移住』とは話が全く違うからね?

もちろん誰だって『知らなかった』ってことはあるでしょうし、失敗から学べば今度は同じ失敗は繰り返さないようにするものだしね?ただ、稀に『知らない』『聞いてない』『了承してない』で押し通そうとする人がいます。

こちらは『対話』で平和的に解決しようとするんですが、『対話』の余地も無く取り付く島もない。有耶無耶にするのが目的だとは思うが、それはムリだし、ご理解いただけないのであれば最後は法的措置をするしか無くなっちゃうからね?法治国家なんで。

日本はまだ公平に裁判が行われると思うので、たったそのぐらいの事でも裁判で決着する覚悟があるというのならそれでいいとは思いますが、日本にはそこまで拗らせないように『郷に入れば郷に従え』という、お互いにとって都合のよい仕組みが太古の昔から準備してある。

『郷に入れば郷に従えなぞという傲慢で強引なやり方は奥ゆかしい日本人には合ってない!』

いいえ。傲慢でも強引でもありませんし、それを強引だと言うのなら『世界』は強引であるし、それを傲慢だと言うのなら『法律』も『文化』も『習慣』も『宗教』もみんな傲慢であります。

SNSには堂々とそのような屁理屈をあたかも真理のように気軽に振りかざす人がいますけど、まるで上半身は正装で着飾って下半身は何も履いてないような、若干の変態さも感じてしまいます。

『移民政策』

日本政府は『少子高齢化で足りない労働力の確保に移民を受け入れる方針』を掲げています。

ただ、その目論見は大きく外れるでしょう。

彼らの言う『労働力』とは、グローバルな企業経営下で『安く働いてくれる労働力』のことを言っていますので、『そうは問屋が卸さない』が結論であります。

『同じ日本に暮らし、日本人と同じ仕事をしながらも、外国人だからと低賃金の仕事しか選べない。』となれば、労働組合が『格差是正』や『移民差別撤廃』を訴えて賃金アップに繋げるでしょうから、『だったら日本人労働者の賃金を上げていればよかったんじゃないか?』という結果になる。

なぜこれがわからないのかがわからないのですが、きっと私たちにはわからないなにか画期的な理由があるんでしょう。

地方の中小企業なんかだと外国人労働者の割合の方が多くなるケースもありましょうから、このまま『軒を貸して母屋を盗られる』なんてことにもなりかねません。

移民ですから。この国を構成する一市民ですから、同じ権利を要求しても問題ないワケですからね?

そもそも日本政府の制度設計が外国人に手厚すぎるのは、日本人特有の『見下し』に起因していると思います。

『日本とは宗教や文化が違うから…』と、『日本に住むだけでも大変なんだから…』と、『外国人だから出来なくても仕方がない』とすることは、その外国人を『土人だから出来ない。』と蔑んでるのと同じです。言い方は悪いですがそういう事です。

地続きの国境に馴染みが無い国なので仕方が無いのかも知れませんが、来れば何でもかんでも受け入れることを世界はグローバルとは言わない。USAならUSA、シナならシナ、ロシアならロシア、コリアならコリアが最優先じゃない移民は国防上『侵略』ですね。

日本も同様に、移民政策に際して100%『ジャパンファースト』の移民の獲得でなくてはならない。

つまり、移民を検討するに際し、それが外国人であるからこそ『郷に入れば郷に従え』じゃなきゃいけない。それは宗教や文化が違っても出来る。日本人が外国に住めばそうするように。

外国に住むのはそういうこと。それ以外にはない。特別な配慮は無用なのであります。

移民は『サービス残業』もするでしょうし『休日出勤』もするでしょうし、有給休暇も取らず育休も取らず、低賃金で働き職場でもどこでも戦力となり、価値を上げシェアを獲得していくでしょう。

現代人はその移民と戦えるでしょうか?

移民を受け入れるということは決して『オレらがやりたくないようなしんどくて給料が安い仕事だけをやってもらおう』では決してない。

労働法や社訓に則らない、ペースも足並みも揃えないガツガツした労働力とも戦いシェアを確保していかなければならないのだが?今みたいな安泰な働き方で大丈夫か?

全部を『メイド・イン・チャイナ』に持って行かれた経験はこの移民政策で生きると思いますか?

ほのかに恐怖を感じています。

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