見出し画像

骨髄バンク

20代前半だったと思う。たまたま梅田駅構内を歩いてたら『骨髄バンクのドナー登録』の会場があった。なーんも考えずに入ったら『ご予約されていますか?』って聞かれたので『いいえ。』って出ようとしたら呼び止められた。血液のサンプルを採られたと思う。

結婚して何年か経った。『ドナー候補者になった。』って書いてあった。『あ、そうなん?別にいいけど。』ぐらいの感じ。

コーディネーターが連絡をくれて仕組みを説明してくれた。『患者と白血球のDNAの型が同じ人の中から、全国で何人かの候補者を立てて、その中で条件のいい人が候補者になる。』って話だった。今はもっと精密でしょうけどね?

患者の特定に繋がってはいけないので『いつ提供したか』など公表してはいかんと。なので会社にも『なぜ休むか』を言うたらアカンと…じゃ会社員はムリやん(トホホ)

もちろん直接ドナーと患者が連絡しあってはいかん。お互いに探してもいかん。『命助けたったんやから金よこせ。』みたいなケースもあろうからね?

検査して、手術日が決まって、承諾書いて、自己血を採って、入院した翌日に手術。一日休んで、診察でOKなら帰宅。なスケジュールだったと思う。

『痛かった?』

尾てい骨に穴開けて採るんでね、そら痛いとは思うけど、かがんだ時にズキッとするぐらいかな?それも2日くらい。

『コーディネーターを通じて手紙を送れますが?』

いや、いいですよ。手術が成功してお元気になられたらそれでいいです。を2回経験した。

今もお元気であるなら、この世の中にアタシと同じ血液の人が3人いることになる。不思議よね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?