見出し画像

どれかう

理想の家ってのは『2軒目』を建てた時だそうです。じゃ無理だ。

昔と違って、材質もデザインも機能も圧倒的に優れてるのに、それでもやっぱり1軒目でベストは作れない。

家なんで、実際に一年通して住んでみてどうなのかってところでしょうから、まぁ、それでもリノベーションなりしてベターまでは持って行けるかもね?

あとは土地にもよるし。便利さを追求するなら喧騒の中で、静かさを求めるなら不便を享受して住むしかない。

『どれを買ったらいいのかわからない。』

バンドブームで楽器を始めた世代にはにわかに信じがたいかも知れませんが、近頃は『何か楽器でも始めてみようかな?』って人のほとんどがぶち当たる壁のようです。

『好きなの買えばいいじゃない?』

そうですね。基本的にはご予算に応じて好きなのをお買いになればいいと思うんですが、キース・リチャーズに憧れてテレキャスターを、ジミー・ペイジに憧れてレスポールを、アリスに憧れてモーリスを選ぶ時代じゃないんです、もうとっくに。

何より『失敗したくない』じゃないですか?買ったものの『思っていたのと違う』なんてこと、数万円かけて『なんだこれは?』だった時の絶望感だけは避けたいですもんね?

『初心者が先ずどれを買えばいい?』

そう聞かれた時に必ず答えるのは『初心者用ってのはやめた方がいい。』ってことです。これは楽器に限ったことじゃないと思うんですけどね?

理由は至ってシンプルで『アナタが初心者でいられる時間は極めて短いから』です。

全部が全部とは言いませんが、初心者にも買いやすいよう価格を抑えるために、材料なのか、工賃なのか、どこかを安くして作ってあるので、単純に性能が低い。

もちろん『このチープさが愛おしい』となる人もいるとは思いますが、十中八九がやがては色んな部分に不満を感じるようになる。だったら最初からそれなりに使えるものを買っておけば上達にもつながると思います。

こんなことを言うと元も子もないんですが、ギターは2本目を買ってようやくわかってくるものじゃないか?と思ってるんです。

もちろん最初に『初心者用』を買ってもいいと思いますし、誰かと同じものでも、なんとなく気になったものでも、『金に糸目は付けん』のでしたら高級品でも、何かしらの『憧れ』で始めるワケじゃないのなら『ひらめき』を信じて買えばいいと思います。

『そんでもわからんわ…』って人は、とりあえず安心な『日本製』を選ぶとか、お店の人が『初心者用』以外で勧めてくれたものか、信頼できる人が予算に応じて選んでくれたものか、中古でも新品でもなんでもいいので『う~ん…じゃこれにしようかな?』って思ったものを最初は買えばいいです。

1本目と違うものを次は買う。そしてようやく自分のスタイルが確立されてくれば『これ欲しい』って楽器を選べるようになってくるんじゃないですかね?

家は二軒目、ギターは三本目ということで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?