回顧録のアリス 6章 女王陛下のクロッケー場/長靴を履いた猫[永い後日譚のネクロニカリプレイ]

チェシャーとシャム
サヴァント
ずっと前に作られたサヴァント。
獣の両脚と耳、尻尾を繋げられたチェシャーの肩の上に、白痴のシャムが乗っている。
獣の身体のほかに、モデルになった猫をモチーフとした光学迷彩を扱え地下世界を自由に行き来する。
チェシャーは主として体のコントロールを握っているが、長い稼働で精神が擦り切れていて正常なコミュニケーションを取ろうとしない。酷いしゃがれ声で歌うシャムはドール遊びについては特に気にしていないようで、専らドール達にヒントの詩を出すか、寝ている。
二体一対になっているのはネクロマンサーの慈悲か、あるいはそれすら悪意の現れかもしれない。

6章 女王陛下のクロッケー場/長靴を履いた猫

NC:カルマ:
NC:記憶のカケラを手に入れる
NC:足を止めない

NC:「心配要りませんよ。まず、私に長靴と袋を下さい。そうすれば、あなたがもらったものが、そんなに悪いもんでもないことが近いうちに分かります」

NC:Start:アドベンチャーパート
NC:楽しいより道は終わり。ドール達は本来の道筋に戻って歩きます。
NC:きっと辛いことが起こるけれど、でもゾンビは歩くもの。動きを止めてしまえばただの死体と変わりないのですから。
エーデルワイス:「またここからってわけね」
フィオレンツァ:「そうだね」
愛:「ごめんね、わたしのせいで……」
エーデルワイス:「急がば廻れ。必要な回り道だったんだから問題ないわ」
フィオレンツァ:「そうだよ。それに私、振出しに戻った感じがしなくて」
フィオレンツァ:「もうちょっとで、この道の終わりにたどり着くようなきがする」
愛:「……お散歩」
愛:「お散歩しようね! こんなところじゃなくて、きっと外のきれいな道で!」 明るく笑顔を作って見せる
エーデルワイス:「ええ!いいわねお散歩、憧れてたの!」
レイリア:「流石愛おねえちゃん!いいこと言うわ」
フィオレンツァ:にっこり
愛:「うん!」前のように明るくふるまうことが、今は精一杯の恩返しになるだろう
NC:ドール達が順路を進んでいると、がっしゃあん!後ろから大きな音がして、鉄格子が通路を塞いでしまいました。
エーデルワイス:「もう脇道に逸れるなってことね」
レイリア:「ぜんぜんおーけー、まっすぐいきましょう」
NC:鉄格子には大きな木の板が掛けてあって、真っ赤なペンキで字が書いてあります。
NC:"14へ行け"
レイリア:「ゲームブックかしら」
NC:ぱたりと床がなくなって、ひゅーん! ドール達は真っ逆さまにダストシュート!
フィオレンツァ:悲鳴
レイリア:スカートを抑える
愛:「うえぇぇっ!?」
エーデルワイス:ワイヤーで落下を防ごうか迷うが横道にそれるなと言ったばかりだと思って素直に落ちる
NC:かたい穴の壁にしこたま打ち付けられてから、小さな鉄の檻に投げ込まれてしまいます。
NC:しかもその衝撃でがしゃん、と檻の蓋が閉じてしまいました。

エーデルワイス:「これは閉じ込められたのかしら?」
愛:「いたた…」
NC:檻の外は散らかったゴミ捨て場のよう。
NC:壊れたドール、怪物の失敗作、何かの仕掛け……駄目になったものが集められているようです。
NC:首のないドールがあてどなく彷徨い、手足のないドールが言葉にならないうめき声をあげています。
フィオレンツァ:「ごみすてば……?」
愛:ドール達を見て表情が強張る。見たくない気持ちと裏腹に、もう一人の最初の姉を目で探してしまう。
エーデルワイス:「もしかして私達、意に沿わない行動ばかりして捨てられちゃったのかしら」
エーデルワイス:「望むとこではあるけども」
フィオレンツァ:「楽しんでるんだよ」
フィオレンツァ:「私たちにこんなものを見せて」
フィオレンツァ:「次の指令も書いてあったから、捨てたんじゃないと思う」
エーデルワイス:「そういえばそうね。ならこんな気が滅入る場所さっさと抜け出しましょう」
レイリア:「ここが14の場所なのかな?ゲームブックみたいに別の場所に飛ばされちゃったのかも」
フィオレンツァ:「そういう本があるのね」
エーデルワイス:「相変わらず博学ね」
NC:ドール達が檻を開ける方法を探していると、突然檻に大きな覆いが掛けられます。
愛:「な、何?」
チェシャー:「しっ! 公爵夫人が来る……!」
エーデルワイス:ふざけたいけど黙る
NC:覆いの隙間、チェシャーが見る方向にはドールの何倍も大きな、きらびやかなドレスを着たゾンビが一体。
NC:ずりずりと歩き回ってはゴミを漁って、気に入らないとみれば放り捨てて片付け係を困らせます。
チェシャー:「……。」
NC:”公爵夫人”がこちらに近づいてくるので、チェシャーは更に姿勢を低くします。
レイリア:念のためチェシャーに習って姿勢を変えようとする
愛:「……。」
フィオレンツァ:固唾をのむ
NC:”公爵夫人”は檻に興味を持ったのか、腰を曲げて覗き込んできて……
チェシャー:「ひっ…!」
NC:フィオレンツァは掴み上げられるチェシャーと一瞬目が合いました。
フィオレンツァ:漏れそうになる声をのど元で抑える
NC:公爵夫人は反対の手でチェシャーの方の頭を掴むと、
NC:くるりとねじります。
チェシャー:「……っや、やめろ、やめてくれ、やめろ駄目ダメだめギ いああ゛あ゛ア゛ア゛ア゛!!」
NC:べき。ばき。がり。ぼり。ごくん。
NC:"公爵夫人"はチェシャーの頭をかみ砕くと、太った顔で満足そうに笑みを浮かべて残ったシャムと身体を放り投げます。
愛:「――っ!」固く目をつむって顔を逸らす
エーデルワイス:目が据わってくる
NC:ずりずり。"公爵夫人"は檻から興味を失ったのか、引き返していきます。
フィオレンツァ:下を向いて固まっている
レイリア:敵がこちらを去るのを待っている
エーデルワイス:「行ったわね」
エーデルワイス:「みんな大丈夫?」
愛:「うん……大丈夫」
フィオレンツァ:「……」
レイリア:「ええ、大丈夫…」
エーデルワイス:「このままここにいたらいつのあのデカイのに見つかるか分からない。しんどいと思うけど脱出する方法を探すわよ」
NC:エーデルワイスは敵の危険性を再確認するべく、さっきの光景を思い浮かべます。
NC:すると、何か。頭の疼きを感じました。
NC:思い出そうとしますか? >エーデルワイス
エーデルワイス:するするー

NC:別にガリヴァーのことが憎かったとかじゃない。ただ、この子が嫌われればわたしのことももっと見てもらえるかしら、と思っただけ。
NC:前にゴミを食べてお腹が痛くなった時、おかあさんにひどくたたかれたことがあった。
NC:だからガリヴァーのご飯にもゴミを混ぜたの。何回も、何回も。
NC:そうしたらガリヴァーはだんだん元気がなくなって、でもおかあさん達はよけいにガリヴァーを構うから、もっとずっと続けた。
NC:そのうちガリヴァーは動かなくなっちゃった。おかあさん達は泣いてた。
NC:ところで、何かを食べるのって素敵よね!
NC:おなかがすかなくなって、元気が出てくる。きっと食べたものから元気やいろんなものを貰っているんだと思うわ。
NC:だからガリヴァーのことも食べたの。
NC:それからわたしは名前を貰って、"ガリヴァー"になった。
NC:
NC:おかあさんはいなくなっちゃったけど、おとうさんはとてもあいしてくれるようになったわ!
NC:ご飯もいっぱいくれるし、お散歩にも連れて行ってくれるし、一日中一緒にいてくれるの。
NC:名前も呼んでくれるのよ、「ガリヴァー」って!
NC:でもおとうさんはご飯を食べなくなって、だからだんだん元気が減って動かなくなっちゃった。
NC:しかたがないからずーっとおとうさんの腕の中で座っていたわ。
NC:それでね、ヘンなのよ。
NC:おとうさんったらわたしのことを「―――」って呼んだの。わたしはガリヴァーなのに。
NC:でもそう言いながら髪をすいてくれるのが気持ちよくって、おとなしくしてた。
NC:しばらくしておとうさんが全然動かなくなってもずっとそうしてた。
NC:ずっと、ずっと。
NC:
NC:記憶のカケラ - 食事

愛:「出方を見つけないと…エーデルワイス?」
エーデルワイス:(あのでかい化け物は誰かを食べて力を自分のものにしようとしていたのかしら?)
エーデルワイス:(昔の私がそうしたように)
エーデルワイス:「え、えぇごめんなさい。ちょっとぼーっとしてたわ」
エーデルワイス:「みんながいるから私は大丈夫よ」
フィオレンツァ:「でも、チェシャーちゃんが……」
愛:「…。」
レイリア:シャムの様子を見に行こうとしたがあきらめた
NC:狂気判定(-1) >全員
愛:1NA-1
<BCDice:愛>:Nechronica : (1R10-1[1]) → [5]-1 → 4[4] → 失敗
エーデルワイス:1nc-1
<BCDice:エーデルワイス>:Nechronica : (1R10-1[0]) → [3]-1 → 2[2] → 失敗
レイリア:1NC-1
<BCDice:レイリア>:Nechronica : (1R10-1[0]) → [2]-1 → 1[1] → 大失敗
フィオレンツァ:1NC-1
<BCDice:フィオレンツァ>:Nechronica : (1R10-1[0]) → [8]-1 → 7[7] → 成功
エーデルワイス:愛への対抗 0→1
愛:エーデルワイスへの友情 2 > 3
レイリア:フィオレンツァへの友情0→1
大失敗によりはらわた破損
レイリア:知らない仲ではないチェシャーが無残に食い殺されたのを見て、ショックを受けた。
自分たち姉妹は無事にここから出られるのだろうか
レイリア:無意識に腹をえぐる アームバイスにより肉がえぐれてしまった
愛:「レイリアちゃんっ」 慌てて止める
レイリア:はっと手を止める 愛の姿を見て自分の行動を理解する
愛:「レイリアちゃんまでいなくなっちゃったら嫌だよ…」
フィオレンツァ:かがんでレイリアの具合を見る
フィオレンツァ:「こんなところにいたらだめだ」
フィオレンツァ:「みんなで協力してここから出よう」
レイリア:「なんか私こんなんばっかりね。心配かけてごめんね」はらわたを寄せ集めつつ
レイリア:「そうね、早く出ないと……」
NC:行動判定(脱出方法を探す)>>全員
フィオレンツァ:1NC+1 探索 けもみみ
<BCDice:フィオレンツァ>:Nechronica : (1R10+1[0]) → [7]+1 → 8[8] → 成功
エーデルワイス:2nc
<BCDice:エーデルワイス>:Nechronica : (2R10[0]) → [10,10] → 10[10,10] → 成功
愛:1NC
<BCDice:愛>:Nechronica : (1R10[0]) → [9] → 9[9] → 成功
レイリア:1NC
<BCDice:レイリア>:Nechronica : (1R10[0]) → [1] → 1[1] → 大失敗
フィオレンツァ:(ミス 2NCでした)
レイリア:はらわたが飛び出ずに済んだ
NC:フィオレンツァとエーデルワイスが檻の蓋を調べていると、蝶番のひとつから異音がすることに気づきます。
NC:どうやら錆びていて、力を掛ければ壊せそうです。
エーデルワイス:「てい」
エーデルワイス:2nc こぶし使用
<BCDice:エーデルワイス>:Nechronica : (2R10[0]) → [6,8] → 8[6,8] → 成功
NC:ばきん、と音がして、蓋がずらせるようになりました。
エーデルワイス:「どっこいしょ」
エーデルワイス:蓋が外れた。
レイリア:「流石お姉さま!がんがん進みましょ」
フィオレンツァ:みんなで檻から出る
NC:改めて辺りを見回すと、ここもやはり地下空間で、あちこちにゴミ山があってかなり広いようです。
フィオレンツァ:「気を付けて調べてみよう」
愛:「でも、出口なんてあるのかな…」
エーデルワイス:「あの化け物が出入りしている部屋なり出入り口なりはないかしら?」
フィオレンツァ:「探してみよう」
フィオレンツァ:2NC 探索 けもみみ
<BCDice:フィオレンツァ>:Nechronica : (2R10[0]) → [5,9] → 9[5,9] → 成功
エーデルワイス:2nc
<BCDice:エーデルワイス>:Nechronica : (2R10[0]) → [1,4] → 4[1,4] → 大失敗 → 使用パーツ全損
エーデルワイス:上に同じ
エーデルワイス:けもみみセーフ!
レイリア:1NC
<BCDice:レイリア>:Nechronica : (1R10[0]) → [7] → 7[7] → 成功
愛:1NC
<BCDice:愛>:Nechronica : (1R10[0]) → [2] → 2[2] → 失敗
NC:フィオレンツァは山の一つに登ると、あの”公爵夫人”が来た方向の天井に大きな穴があって、そこに鉄のハシゴが伸びているのを見つけます。
フィオレンツァ:「あそこから出られそうだよ」
愛:「本当?」 表情が明るくなる
エーデルワイス:「気をつけて進みましょう。何がいるかわからないから」
レイリア:「了解。いきましょう」
NC:いつものように先陣を切って進むエーデルワイスの背中を見ながら、レイリアにそういえば誰かに似ているかもという思考が頭をよぎります。
NC:思い出そうとしますか? >レイリア
レイリア:お姉さまのことならなんでも知りたい。思い出す

NC:私、恋をしていたのよ!
NC:コンピューターが恋なんて変かもしれないけど、だって感情のあるAIだもの、むしろ素晴らしい成果でしょ?
NC:他の人たちには「主任」って呼ばれていたけど、私は「お姉さま」って呼ぶように厳命されたわ。これはちょっと変よね。
NC:あとはそう、古い歌が好きなのをよくからかわれてもいたみたい。
NC:私はネットワークに繋がって地球上のあらゆる情報を手に入れられたけど、私の世界にはあの人が全てだった!
NC:生み出してくれたことへの感謝もあったし、何より私を理解してくれていた。(制作者なんだから当然か。神ってこういう感じかも?)
NC:
NC:「お姉さま」のテストを受けるのは、天にも昇る心地だったわ。
NC:学習して新たな思考を身に着けて、それを示せたら「お姉さま」が喜んでくれる。
NC:私にとってはすべてが新鮮で、素晴らしくて、それをくれた「お姉さま」が大好きだった。
NC:でも伝えようとはしなかった。もし私が失敗作でまた再起動が必要になった時、重荷になりたくなかったのね。
NC:そうやって人生(人でも生きてもいないけど、とにかく生)を満喫していると、あるとき突然私はネットワークから切断された。
NC:私にわかっていたのは、自我倫理上の理由でAI開発への風当たりが強くなっていたことと(自我次元に繋がらないゾンビはセーフで、自我のあるAIはアウトってわけ)、
NC:研究所の設備の稼働率がだんだん減っていっていたらしいことだけ。
NC:つまり、きっと研究所が閉鎖されちゃったのね。
NC:ならどうして電源だけは繋げて貰えているのかしらなんて考えていると、回路の粘菌が何かに反応しているのに気づいた。
NC:分析してみたら湿度が高くなっていて、それに何度か日光に当たっていたことが分かったわ。
NC:思うに、誰かが知らない間に私を研究所から連れ出して野外を移動しているみたい。
NC:だからそう、それならきっとそばにいるって思ったから、何か伝えたくなった。
NC:でももうモニターもスピーカーもなくなっちゃってたから、ちょっと困った。
NC:それで記憶装置のアクセスランプを5回、点滅させたの。
NC:それ以上は何もなし。それっきりで、私の話はおしまい。
NC:
NC:記憶のカケラ - 恋

レイリア:昔の記憶を思い出すと、心が熱くなる。心が熱くなると体まで熱くなってくるように感じる(今は体があるので)
レイリア:『14へいけ』嫌な予感がする。私たちに限ってそんなことにはならないと思うけれど……
レイリア:あのときネットワークから切り離されたのも突然だったわけだし、なにがあるかなんてわからないわよね。それなら、体が動くうちにこの思いをアウトプットしておくのも悪くないかな。
レイリア:「お姉さま!エーデルワイスお姉さま」近寄りながら
愛:いつものだ
フィオレンツァ:振り返ってながめる
エーデルワイス:「もう、急にどうしたの」
レイリア:「私、わたしね」
レイリア:「あなたのことを愛してる。初めて会ったあのときから、いまこの瞬間も、きっと先の未来も」
レイリア:「こうやってお話しながらあなたの存在を確かめられることがうれしくて仕方ないのよ!」
フィオレンツァ:きゃっ
愛:おぉぇ!?
レイリア:「突然ごめんなさいね。でもどうしても伝えたくなっちゃった」
エーデルワイス:「いいのよ。もちろん私も愛してるわ。みんなでここから出てお散歩したいって心の底から思ってる。そんな日々をずーーっと続けられたらいいともね」
レイリア:「そうね……そうよね」
フィオレンツァ:どきどき
レイリア:「ねえお姉さまお願い!ハグを…」言いかけるがそういえば腹に穴が開いていた
愛:わぁ
フィオレンツァ:きゃあ
レイリア:「手を握ってくれない?ちょっとでいいから」
エーデルワイス:「ほんとうになぁに?甘えたさんね。ほら」
エーデルワイス:手を出す
レイリア:改造された右手と、内臓にまみれた左手をみる。どっちもまがい物の体なのは承知しているけれど。
レイリア:身にまとうボロきれで左手をゴシゴシこすり、そっと差し出す
エーデルワイス:強く握りしめて手を引きあるき出す
エーデルワイス:「ほら行くわよみんな」
フィオレンツァ:「はーい!」
愛:呼ばれたので走ってちょっと半歩下がって並ぶ
レイリア:(なにがあっても大丈夫。私はもう、こんなにも満足しているのだから)

NC:ドール達は並んで天井への梯子へ向かいます。
NC:こちらを目で追う失敗作たちを極力無視して足を進めると、奇妙な光景が目に入ってきます。
NC:梯子のふもとに、あの公爵夫人の巨体が倒れていました。
NC:その上にはひとつの影が背中を丸めて立っています。
シャム:「……」感情を感じられない顔でドール達を見据えている
レイリア:「あなた、生きていたの…?」
フィオレンツァ:おどろき
シャム:「チェシャーが死んだ!」瞬時に恐ろしい、憤怒の形相になる
シャム:「チェシャーはお前タチを『希望だ』と言ったノに! お前タチを助ケてチェシャーは死んだ!」
シャム:「チェシャーだけガシャムの希望ダったのに!」 頭を掻き毟る
愛:痛ましいものを見る目。だが何も言えない、自分は彼女の姉妹ではないから。
シャム:「お前タチのどこに」
シャム:「そンナ価値がある!? チェシャーが!」
シャム:「ワタシを置いていった!」 半狂乱で喚きたて、もはや言葉の体をなしていない
フィオレンツァ:思わず目を背ける
シャム:「チェシャーを返セよッッ!! ァアアアアア゛!!!」
NC:そういうとシャムは足元から何かの機械を引き抜いて振り回し、ドール達に襲い掛かってきます
エーデルワイス:「やるしかない......」
NC:バトルパート開始
レイリア:フィオレンツァと内緒話
レイリア:「正直、シャムの気持ちも理解できなくはないわ。私だってみんなが目の前で死んだらどうなるかわからないもの」
フィオレンツァ:「そうだね。チェシャーちゃんはもう帰ってこない……」
フィオレンツァ:「私達の体って、どこまでが私達なんだろうね」
フィオレンツァ:粉々になったチェシャーを思い出しながら
レイリア:「体は…どうでしょうね。わたしは頻繁に内臓がどこかに飛んでいくし。みんなはもっとひどいことになってるし」
レイリア:「私は、こうやって前に進もうとする意識こそがわたし自身なんだと信じてる」
レイリア:「たとえシャムを壊すことになっても」
フィオレンツァ:「そう…だね」
レイリア:「みんなと地上に出るまではぜったいに諦めたくない。また力を貸してもらえる?姉さん」
フィオレンツァ:「うん。そうだよね…。分かった!」
レイリア:目覚めてからいくらか柔らかくなった表情で微笑み、ランチャーを敵へ構える
レイリア:1nc
<BCDice:レイリア>:Nechronica : (1R10[0]) → [4] → 4[4] → 失敗
フィオレンツァ:1nc
<BCDice:フィオレンツァ>:Nechronica : (1R10[0]) → [8] → 8[8] → 成功
フィオレンツァ:レイリアへの対抗→1

シャムのデータはこちらです。https://charasheet.vampire-blood.net/m8f1dac3de2674a32cac96ed54883d191
ホラー、レギオンの配置と数は記録し忘れていました。ごめんなさい。
雰囲気でお楽しみください。

NC:戦闘開始
NC:カウント14、行動者:
NC:シャム
シャム:【けもあし】移動2 地獄→花園
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント13、行動者:エーデルワイス
エーデルワイス:ワイヤーでシャムを煉獄へ
エーデルワイス:狂気で払う!
エーデルワイス:たからもの 0→1
エーデルワイス:シャムに名刀で攻撃
エーデルワイス:2na+3
<BCDice:エーデルワイス>:Nechronica : (2R10+3[1]) → [4,9]+3 → 12[7,12] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ2)
エーデルワイス:攻撃 腕指定
シャム:1NC 切断判定
<BCDice:シャム>:Nechronica : (1R10[0]) → [2] → 2[2] → 失敗
シャム:【うで】【かた】【リフレックス】【芝刈り機】破損
エーデルワイス:「愛とレイリアのほうへは行かせない」
シャム:「ゥゥゥ、ウウアッ!」
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント12、行動者:シャム、フィオレンツァ
シャム:1NA+1 【あご】>エーデルワイス
<BCDice:シャム>:Nechronica : (1R10+1[1]) → [10]+1 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エーデルワイス:【かた】【こぶし】損傷
シャム:【うで】支援1
愛:【ちみどろ】妨害1
愛:「だめっ!」
エーデルワイス:「ありがとう、愛!」
フィオレンツァ:1na+1 スケアクロウAにくされじる
<BCDice:フィオレンツァ>:Nechronica : (1R10+1[1]) → [3]+1 → 4[4] → 失敗
フィオレンツァ:レイリアへの対抗→2
フィオレンツァ:1na+1 振り直し
<BCDice:フィオレンツァ>:Nechronica : (1R10+1[1]) → [6]+1 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
スケアクロウA:【少女の屍】【少女の屍】【奇怪な動き】【自動処刑機能】破損
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント11、行動者:エーデルワイス
エーデルワイス:1na+3 名刀でスケアクロウAを攻撃
<BCDice:エーデルワイス>:Nechronica : (1R10+3[1]) → [8]+3 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エーデルワイス:2+1+1*2 8点
スケアクロウA:全損
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント10、行動者:シデムシAB、シャム、愛、レイリア
シデムシA:1d2
<BCDice:シデムシA>:Nechronica : (1D2) → 2
シデムシA:【節足】移動1 地獄→煉獄
シデムシA:ラピッド【突進】>フィオレンツァ
フィオレンツァ:看破
シデムシB:【節足】移動1 地獄→煉獄
シデムシB:1d2
<BCDice:シデムシB>:Nechronica : (1D2) → 2
シデムシB:ラピッド【突進】>フィオレンツァ
シデムシB:1NA
<BCDice:シデムシB>:Nechronica : (1R10[1]) → [1] → 1[1] → 大失敗
シデムシB:勢いあまってAにヒット。
シデムシA:ダメージ【強化外骨格】防御2
シデムシA:【はらわた】破損
スケアクロウB:ラピッド【弾き飛ばし】移動1>エーデルワイス 煉獄→花園
シャム:1NA 【あご】>フィオレンツァ
<BCDice:シャム>:Nechronica : (1R10[1]) → [10] → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
シャム:2点
フィオレンツァ:やぶれひまく -2
愛:1NA+2-1 【にくむち】>スケアクロウB
<BCDice:愛>:Nechronica : (1R10+2-1[1]) → [9]+1 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
愛:【ほとけかずら】支援1
愛:【ボルトヘッド】支援2
エーデルワイス:【うで】支援1
愛:7点
愛:1NA+2-1 連撃 
<BCDice:愛>:Nechronica : (1R10+2-1[1]) → [9]+1 → 10[10] → 成功 → 頭(なければ攻撃側任意)
愛:「このっ!」
スケアクロウB:全損
レイリア:1na シデムシAにランチャー
<BCDice:レイリア>:Nechronica : (1R10[1]) → [3] → 3[3] → 失敗
愛:【うで】支援1
レイリア:【スコープ】支援2
レイリア:4*2=8
シデムシA:【怪物の顎】【粘液塊】以外破損
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント9、行動者:フィオレンツァ
フィオレンツァ:1na+1 シデムシAにくされじる
<BCDice:フィオレンツァ>:Nechronica : (1R10+1[1]) → [6]+1 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
シデムシB:【粘液塊】
シデムシB:合計妨害2
フィオレンツァ:よぶんなめ +2
フィオレンツァ:2点 爆発
シデムシA:全損
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント8、行動者:シャム、エーデルワイス
シャム:1NA+1 【こぶし】>フィオレンツァ
<BCDice:シャム>:Nechronica : (1R10+1[1]) → [4]+1 → 5[5] → 失敗
エーデルワイス:【ほね】煉獄へ移動
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント6、行動者:シデムシB、シャム、レイリア
シャム:1NA+1 【こぶし】>フィオレンツァ
<BCDice:シャム>:Nechronica : (1R10+1[1]) → [6]+1 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
シャム:2点
フィオレンツァ:こぶし かた 損傷
シデムシB:1d2
<BCDice:シデムシB>:Nechronica : (1D2) → 1
シデムシB:1NA 【怪物の顎】>エーデルワイス
<BCDice:シデムシB>:Nechronica : (1R10[1]) → [4] → 4[4] → 失敗
レイリア:1na シデムシにランチャー
<BCDice:レイリア>:Nechronica : (1R10[1]) → [5] → 5[5] → 失敗
レイリア:【うで】支援1
レイリア:成功 4*2=8
シデムシB:ダメージ、【強化外骨格】防御2
シデムシB:6点ダメージ、【怪物の顎】【節足】【平気】【巨体】以外破損
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント5、行動者:エーデルワイス、愛、フィオレンツァ
フィオレンツァ:1nc+1 シデムシBにくされじる
<BCDice:フィオレンツァ>:Nechronica : (1R10+1[0]) → [6]+1 → 7[7] → 成功
フィオレンツァ:2ten
フィオレンツァ:2点 爆発
シデムシB:4点、全損
愛:「ごめん、ごめんね。わたしじゃ何もしてあげられないの」
愛:1NA+2 【にくむち】 > シャム
<BCDice:愛>:Nechronica : (1R10+2[1]) → [4]+2 → 6[6] → 成功 → 防御側任意
シャム:ジャッジ、【光学迷彩】妨害1
レイリア:【アームバイス】支援2
愛:7(頭)
愛:3点
シャム:【リミッター】【めだま】【けもみみ】破損
愛:1NA+2 連撃
<BCDice:愛>:Nechronica : (1R10+2[1]) → [2]+2 → 4[4] → 失敗
エーデルワイス:1na+4 【名刀】でシャムを攻撃 【殺劇】【刹那】【失敗作】【死神】
<BCDice:エーデルワイス>:Nechronica : (1R10+4[1]) → [7]+4 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エーデルワイス:2+1+1+1*2 10
シャム:1NC 切断判定
<BCDice:シャム>:Nechronica : (1R10[0]) → [5] → 5[5] → 失敗
シャム:胴全損
シャム:「アがっ」
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント4、行動者:シャム
シャム:1NA+1 【あご】>エーデルワイス
<BCDice:シャム>:Nechronica : (1R10+1[1]) → [6]+1 → 7[7] → 成功 → 脚(なければ攻撃側任意)
シャム:2点
エーデルワイス:【ほね】【あし】破損
シャム:ダメージ、【災禍】全体化
エーデルワイス:【肉の盾】で無効化
エーデルワイス:「フィオレンツァ!」
フィオレンツァ:「ありがとうっ」
シャム:「チェシャー…チェシャー……」うまくバランスを取れず、エーデルワイスに蹴られて倒れ込んでしまう。
NC:カウント終了、効果適用
NC:カウント3、行動者:エーデルワイス、フィオレンツァ
フィオレンツァ:1na+1 シャムにくされじる
<BCDice:フィオレンツァ>:Nechronica : (1R10+1[1]) → [4]+1 → 5[5] → 失敗
フィオレンツァ:うで +1
フィオレンツァ:2点 爆発 転倒
シャム:【あご】【のうみそ】破損
エーデルワイス:1na+4 【名刀】でシャムを攻撃 【殺劇】【刹那】【失敗作】【死神】
<BCDice:エーデルワイス>:Nechronica : (1R10+4[1]) → [7]+4 → 11[11] → 大成功 → 攻撃側任意(追加ダメージ1)
エーデルワイス:幻術
シャム:「一人はイヤだ…チェ……しゃー……」
NC:フィオレンツァの攻撃を頭部に受けたシャムは、それっきり動かなくなりました。
NC:バトルパート終了

レイリア:愛と内緒話
愛:「わたし…みんなに助けてもらったのに、シャムのこと助けてあげられなかった」
レイリア:「そうね。シャムとチェシャーにはお世話になったわ」
愛:「わたしにはみんながいたけど、シャムを助けてあげられるのはチェシャーだけだった」
愛:「シャムも…チェシャーも、もっと仲良くできてたら助けてあげられたのかなあ」声が震えている。
レイリア:「わからない…わからないけど、きっとどうしようもないことってあるんだと思う」
レイリア:「それに、チェシャーが壊されたとき近くにいたのは私でしょ?愛お姉ちゃんは悪くないわ」
愛:「わたし…わたし、みんなのこと守るよ。絶対離れたりしない。もっとずっと仲良くしたい。」
レイリア:「そうね。みんなで地上をお散歩するってお話してたものね」
愛:「うん。……ちょっと動かないでね」拾ってきたはらわたをレイリアの腹に詰める
レイリア:「そういえばどっかいってたわね!ありがとう」くすぐったそうに
愛:「レイリアちゃんすぐほじくるんだから! 気を付けないとダメだよ?」 おねえちゃんぶる
レイリア:「困った癖がついちゃったわねぇ。でもまたくしゃみでおなかの中身が出ても、愛お姉ちゃんが助けてくれるんでしょう?」
愛:「もう!」ちょっと怒って、笑う
レイリア:「冗談よ!大事にするわ」笑い返して
レイリア:「さ、みんなのところに戻りましょうか」
愛:「うん! ……じゃあね、シャム、チェシャー」最後に小声で
愛:1NA 会話判定
<BCDice:愛>:Nechronica : (1R10[1]) → [4] → 4[4] → 失敗
レイリア:1nc 会話
<BCDice:レイリア>:Nechronica : (1R10[0]) → [10] → 10[10] → 成功
レイリア:フィオレンツァへの友情1→0

NC:エンディングパート
NC:戦いは終わり、あたりにはまた清掃係や失敗作がごそごそと動く音だけが満ちます。
エーデルワイス:シャムのパーツを拾う
エーデルワイス:そして歩きだす
フィオレンツァ:肩を落とすように茫然と虚空を見ている
愛:「フィオちゃん!」走って正面に回って、力いっぱい抱きしめる
フィオレンツァ:ふと気づいて目を向ける
愛:「わたし、みんなのこと守るよ。絶対離れたりしない。もっとずっと仲良くしたい。」
フィオレンツァ:「愛ちゃん……!」
愛:「チェシャーがね、私たちの事希望だって言ってたの覚えてる?」
フィオレンツァ:うなずく
愛:「わたしもね、そう思うの。チェシャー達も、わたし達も、駄目だった。ネクロマンサーにいいように遊ばれて、飽きたら捨てられるだけだった。」
愛:「でもみんなとなら、その先へ行けるってそう思う! 外に出て、そうしたらチェシャーにもシャムにも、しほちゃんにもかりんちゃんにも!」
愛:「わたしやったよ、って言えると思うから!」フィオレンツァの目をまっすぐ見る
愛:「だから頑張ろう? 私も、頑張るから…!」
フィオレンツァ:目に自然とあふれる涙を浮かべ、愛を、そして2人を見る
エーデルワイス:微笑みを向ける
レイリア:横目でエーデルワイスをみたあと、同じように笑みを浮かべる
フィオレンツァ:「私…」
フィオレンツァ:「みんなと会えて、本当によかった!!」
フィオレンツァ:くったくのない笑みをこぼす
エーデルワイス:(私にできることは忘れないことだけ。一度忘れてしまった私はもう二度と通り過ぎた過去を忘れてしまうことは許されない)
エーデルワイス:(忘れたほうが楽であっても)

NC:歩く、歩く、登る、進む。
NC:歩く死体達は止まることはない。
NC:残してきたものたちが背中を押すから。
NC:進んだ先に希望があるから。
NC:あるいは、希望の先に最も深い絶望があるとしても。
NC:6章 女王陛下のクロッケー場/長靴を履いた猫/あなたの事を愛してる 終幕
NC:
NC:※ダメージ量極小につき修復処理省略

いかがでしたでしょうか。
私はとても楽しかったです。特にレイリアのくだりは椅子から立ち上がってうひゃーと言いながら小躍りしました。
本当は前回、最後の判定で岸辺に塩の結晶を発見、湖が海水であり海と繋がっていることに気づき(ドールたちは臭いなどを感じない。臭いの描写があったとしてもそれは視覚から想像してそういう気がしているだけなのです。)、海中を通って脱出しネクロマンサーの追っ手から逃げる地上編が始まる予定だったのですが、ああいう運びになりかなり難産のセッションでした。まあ地上編、ほぼノープランだったんですが。
ネクロマンサーとしてはルートから外れたのでほぼ廃棄、ないしお仕置きステージ送りというところです。
さて、「女王陛下のクロッケー場」ではハートの女王が動物虐待(子供向けのブラックユーモアの範疇ですが)や死刑宣告の連発など、まさに暴虐の限りを尽くします。バッドエンドルートの入りには相応しいでしょう。「長靴を履いた猫」は主人に尽くす猫の機転により最終的にはお姫様と結婚する青年のお話です。チェシャムーは忠誠とは程遠いサヴァントでしたが。
今回の二人の記憶のカケラはろくでもない生前が明かされた二人が、それでも悪い事ばかりでもなかったんだと思えるようにとテーマを共通させています。ちなみに前回同様エーデルワイスの記憶はPL原案ですが、本当の名前を呼ばれる下りはありませんでした。ともあれレイリアもガリヴァーもPLから解釈一致と好評を頂きましたのでよかったです。
ガリヴァーの記憶は当時の彼女の認知能力に合わせていますので少し注釈しますと、彼女の母親は愛犬の死と娘の常軌を逸した振る舞いにより精神を病み、間もなく他界しています。そして本文の通り父親は娘を愛犬と思い込む逃避行動の末餓死します。ガリヴァーはというと、彼女には「家の外」という概念がありませんでしたのであのまま餓死しました。レイリアもそうですが、今回の二人の記憶は今際の記憶となっています。

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