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多く試して速く失敗する

昨日は20歳の頃に作った曲をお聴きくださり、ありがとうございました。
普段は再生回数が2桁どまりのことも多いのに、気合いを入れた新作よりもSoundCloudの伸びがいいのは、いったい何故でしょうか?

さて。
タイトルの「多く試し速く失敗するのが基本」というのは佐藤航陽さんの言葉で、「百発百中を目指すな」とも仰っている。
数年前も、技術的に未完成でもどんどん出してしまう当時のGAFA(これからはGOMA?)と、未完成のものを出すなんてあり得ないと考える日本企業の決定的な差を論じる記事がありましたよね。

この記事に私は影響を受けていて、しかも、成長をするのはいつも本気でやって恥をかいた時だとも学んでいる。
一世一代の大勝負を仕掛けるなら別でしょうが、今回も「出したから入る」んだと実感できております。

私の知り合いには、その道で確固たる地位を築いている方がそれなりに多いので、彼らの無言の反応から読み取れることだって沢山ある。
最初は「今回もダメだったか」とか「作ったのが私じゃなかったら聴いていただけたんだろうか?」と1分ほど落ち込みます。

その後、じゃあどうすれば良かったのか、この方々が興味を持たない・振り向かない理由は何だろうかと、音楽に関することに限らず列挙しまくるんですね。
#デスノート

今のままで良い筈がないというのが最低ライン。
木下勝寿さんの言葉を借りると「相性に合わせて商品か、売り方を変える柔軟性」でしょうか。
「相性が合わない『商品』と『売り方』の組み合わせで固定し、『どうすればいいですか?』と聞かれても正直答えようがない」とのこと。

で、列挙した内容から解決策を見つけて試してみると、確かに良くなる。
早速、修正版をSoundCloudにアップしたので、お聴きいただければ幸いです。

これを初手から実践できていないとダメなんですが、私はまだその域にない。
『仕事の辞め方』にも登場するゲッターズ飯田さんの占いによると、私は「何事も時間が掛かってしまう」そうですが、こんなんじゃコスパやタイパを尊ぶ時代に命がいくらあっても足りませんわ。

今日はもう一つ書きたいことがあって、それは、ネットで新曲を発表することについて。

例として挙げますが、西野亮廣さんがクラウドファンディングについて、「ログイン」してもらうことが大事だと仰っています。
「支援するのはいいんだけど、ログインが面倒くさい」となる前に「ログインしておいてもらう」必要があるという話ですね。

ここでの「ログイン」は「行動するスタンバイが整っていること」で、その手続きが済んでいない人に支援してもらう・購入してもらうことは、もはや無理ゲーに近い。
音楽なら、そもそも聴いてもらえない。

私もBandcampやSoundCloudで実感することで、いずれもそれなりに歴史あるものですが、私の周りで活用する人は殆ど居ません。
ログインが面倒くさいから、クレジットカードの利用が怖いから、通貨が日本円じゃないから、日本語表記じゃないから、何となく怪しいから、etc...

リスナーもクリエイターも音楽好きはYouTubeからSoundCloudに移行しているという話もありますが、あるエンジニアさんは、YouTubeでベストに聴こえる音作りをするんだと仰っていた。

確かに、気軽に聴いていただく(知っていただく)のはYouTubeやインスタが現時点でのベストでしょうが、久々に取り組んでみて、やはり音質の面で損をするのは否めない。
インスタのストーリーズをFacebookにシェアしたのなんて、先ずは知っていただくことが肝心だからと残しましたが、結構ショックな音質になりますよね。

久保二朗さんが私のバイノーラル作品をご購入かつシェアしてくださった際、「SNSの音質だと空間性が落ちてしまうから、Bandcampで聴いてみてください」と説明してくださいました。
#改めて感謝

バイノーラル作品なんて、高音質のものをヘッドフォンやイヤフォンで聴いていただかないことには始まりません。
それは作品のクオリティ云々よりも、そんな面倒なことをしてまで聴きたいと思っていただける人に私がならないと実現できないことでしょうけど、この絶望的なまでに高いハードルを何とかしたい。

音を用いた先鋭的な作品を地方や離島、病床でも体感していただくほぼ唯一の希望としてバイノーラルを捉えていますので、これからもこだわりますし、そのためのマスタリングの勉強ですからね。

どうすれば聴いていただけるのか。
ネットに限らず生の公演もでしょうけど、死ぬまで課題であり続けるんだと改めて肝に銘じました。

Soraの登場に、「AIの良い物語を作ることが人類の潜在意識を新たな方向に活性化させる良い方法になりはしないだろうか」という話を思い出しました。
これからの時代に対して、私のしたいことではなく、私なら何をするかを考え続ける。
そのためにも、20歳の頃の作品の蘇生をもう少しだけ続けます。

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