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脳が喜ぶ音楽

8chキューブを軸とする8.1ch環境を想定した新作。
HPLバイノーラル化の段階に入り、すっごく脳が喜んでいます。

ギタレレと、スマホで録りためた音と。
たたみ1畳分の音楽だと昨年名乗りましたが、今回もそんな感じ。

ただ、展開が目まぐるしくて、約9分があっという間に終わってしまう。
これは作品の望む形ではない。
とりあえず音をいくつか疎抜いて、様子見です。

変化が多すぎると平坦になる。
要素が多すぎると大味になる。
この塩梅が難しい。

それにしても。
渋谷慶一郎さんがゲスト出演した宮台真司さんの退官記念トークイベントも。
千葉雅也さんの話題の新刊も。
偶然性がキーワードになっているのが面白い。
当然、懐古趣味でも、人間が用意できる程度の狂気の沙汰でもない。
西野亮廣さんも、創作の表面的な傾向は違えど、似たことを仰っている。

実は、これらで論じられていることを、ちょうど今回の新作で実践していて。
結局、時代の空気の大きなドームの中でやっているに過ぎないのでしょう。

昨今の立体音響作品に感嘆こそすれ、それらを愛せるかというと正直厳しい。
そんな逡巡がそのまま作品になったようです。

人間中心主義の非人間性から、脱・人間中心主義の人間性へ。
人間が居なくなることが、最も人間的だったりするんだよ。
こういった言葉を反芻しつつ。

自然の流れを変える土木か。
自然の流れを切り離す建築か。
3年前に伺った、新しい「外」を作る話を改めて考えています。

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