こんにちは、セブン銀行 ATM＋企画部 広報担当です。

今回は2023年9月に開始した新サービス「＋Connect」(プラスコネクト)の
「ATM窓口」について、セブン銀行 ATM＋企画部 佐々木さんと佐々木さんが担当する株式会社北陸銀行 高島さんによる対談インタビューをお届けします。

店舗窓口、ネット・アプリに続く新しいチャネルとしてATMに期待

――北陸銀行が抱える課題に対して、セブン銀行の「ATM窓口」にどのような効果を期待し導入されたのでしょうか。

高島氏　はい、当行では口座開設など、店舗窓口で手続きを行うお客さまが多いのが実情です。住所変更、電話番号変更も店舗窓口での手続きが多く、お客さまの待ち時間の緩和など、利便性を高める意味でも非対面サービスの強化を課題としていました。課題解決策として、インターネットバンキング、スマートフォンアプリなどにより口座開設、住所や電話番号の変更を可能としており、これら非対面ツールの利用者も順調に増えてきている状況ですが、ネットに抵抗感を感じられるお客さまも一定数いらっしゃるのも事実です。

　一方で、ATMはお客さまの年齢や性別を問わず、入出金や振込などでお使いいただいています。そこで、「ATMの機能をさらに拡充できないか」とATMによる課題解決を模索していたのです。この度導入が決定した「＋Connect」の「ATM窓口」により、セブン銀行ATMで「口座開設」「住所や電話番号などの登録情報の変更」「在留期限更新」の手続きができるようにし店舗窓口とアプリの中間チャネル的な位置づけとしてお客さまにご利用いただくことを目指しました。また、セブン銀行ATMは高機能化に注力されていますから、さらなる機能拡充に期待がもてます。このような背景により、最初のご提案から半年程度の検討期間を経て、導入へと至っています。

「ATM窓口」の本人認証技術でセキュリティ強化と事務負荷の軽減を実現

――「ATM窓口」が北陸銀行さまの業務において、特に貢献できる点を教えてください。

佐々木　第4世代となる新型ATMは「＋（plus）エリア」というサブディスプレイ付きの操作エリアにて本人確認書類を読み取ります。IC読み取りに加えて、券面画像を読み込み、顔認証と合わせて本人確認を実施します。免許証やマイナンバーカードなどのカードの厚みも読み取り、システムの裏側では目視によるチェック事務もあわせて行っています。さらにATMはコールセンターによる24時間監視に加え、最先端技術を用いた万全のセキュリティ対策を実施しています。

　また、在留期限手続きにおいて、各銀行さまは外国人のお客さまと対面で手続きを行うことが基本と聞いています。その際には在留カードなどの証明書類が本物かという判断も必要になります。「ATM窓口」のIC読み取り機能、顔認証技術による本人確認機能を活用することで、手続き時間の短縮に加えセキュリティ面もしっかりカバーすることが可能です。本サービスの導入は、お客さまにATMならではの分かりやすい操作性と安心安全な手続きをご提供するとともに、北陸銀行さまの事務負担の軽減にもつながるものと自負しています。

――セブン銀行の各種サービスを活用するメリットをどのように感じていますか。

高島氏　店舗窓口は1日の限られた営業時間内で様々な業務に対応します。口座開設の際、「ATM窓口」であれば、システムによる本人確認機能により、人間が確認する以上に確実なチェック体制が実現できます。またお客さまはお忙しい平日に、銀行で長時間お待ちいただくことも少なくなりますし、当行にとっても事務省力化、コスト軽減にもつながるでしょう。

　当行では2022年12月からセブン銀行と共同のATMを導入しています。大学等に設置している店舗外ATMをセブン銀行のATMに置き換え、当行のキャッシュカードであれば、当行ATMと同様の手数料で利用できる状況です。ATMは北陸三県と北海道の一部に設置されており、そちらでも「ATM窓口」を利用することができますので、そのあたりの親和性もメリットのひとつとなります。

　セブン銀行のATM設置台数は全国約2万7000台とトップの規模であり、電子マネーの現金チャージや顔認証機能など最先端技術を開発提供しています。またATMの運営について、コールセンター業務も含めてお任せできるという安心感があります。自行のみでは成し得ないことであり、大きなメリットと感じています。

「口座開設はATMで」。地方銀行初のロールモデルに期待

――最後に、セブン銀行へ期待することや今後の展望についてお聞かせください。

高島氏　コンビニエンスストア、セブン銀行ATMに慣れている世代、特に20代～50代を中心に「ATM窓口」の利用が広がることを望んでいます。目標は高く、口座開設全体の3割に「ATM窓口」が使われることを期待しています。先々は口座開設取引の増加による、新たな連携サービスの展開も楽しみです。

佐々木　「ATM窓口」で口座開設ができるというお取組みは北陸銀行さまが最初の銀行さまとなります。世の中に打ち出す新たなサービスとなりますが、5年～10年後にはATMでの口座開設は標準的なサービスになっているかもしれません。そのロールモデルとして、認知増を目指してキャンペーンのご提案や、ATMの更なる機能拡充を目指していきたいと思います。

　　　　　　　　※本インタビューは2023年9月21日に実施したものです。

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