AdobeStock_202383937_Previewライムライト

物語の核にあるものを演劇的な多彩な表現によって明確に浮かび上がらせている。再演に新しい魅力…★劇評★【音楽劇=ライムライト(2019)】

 4年前に世界で初めて舞台化されたチャーリー・チャプリンの名作映画『ライムライト』。その世界初の舞台化を成し遂げたほかならぬ日本のカンパニーが、待望の再演公演で再び感動の嵐を巻き起こしている。音楽劇「ライムライト」は、その物語の核にあるものを演劇的な多彩な表現によって明確に浮かび上がらせ、石丸幹二ら人間の奥深い魅力を描き出せる演技力を持つ俳優たちの繊細な表現によって得がたい余韻を残す作品に仕上がっている。初演を磨き上げただけでなく、新しい魅力も付け加えており、音楽劇としての完成度の高さも見逃せない。演出は荻田浩一。上演台本・訳詞・作詞は大野裕之。(写真は音楽劇「ライムライト」とは関係ありません)
 音楽劇「ライムライト」は4月9日~24日に東京・日比谷のシアタークリエで、4月27~29日に大阪市の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで、5月2~3日に福岡県久留米市の久留米シティプラザ ザ・グランドホールで、5月5~6日に名古屋市の日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで上演される。

★音楽劇「ライムライト」公式サイト

ここから先は

1,708字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?