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悲喜こもごもの人間らしい人生を彩る名曲の数々に身をゆだねながら観客らも自らの人生を思う稀有な体験ができるひととき…★コンサート評★【ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン コンサート(2020)】

 世界的な大ヒットを連発した男性ボーカルグループの物語であるにもかかわらず、華やかな部分だけでなく、メンバーの不祥事や離反、個人的な浮き沈みまで描き出して、「物語」としての高い完成度を見せつけてきたミュージカル「ジャージー・ボーイズ」。日本では新進気鋭の藤田俊太郎の演出で、本国である米国以上に物語性が際立たされ、その豊かな陰影が日本人の感性ともマッチして大ヒットしたことはご存知の通りだが、2度目の再演となる今年の全国公演は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からすべて中止になってしまい、上演を楽しみにしていた人々を悲しませた。その代替として開催されたのが、2度目となるミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン コンサートで、お芝居部分がほとんどないコンサート形式のショウが連日観客を熱狂させている。語り部の役割を果たすようなちょっとした演技を挟み込みながら、作品の中で歌われてきた楽曲が歌われるのだが、そのほとんどすべてが世界的なヒット曲であり、観客にとっては耳なじみのある曲ばかり。彼らの悲喜こもごもの人間らしい人生を彩る名曲の数々に身をゆだねながら観客らも自らの人生を思う稀有な体験ができるひとときだった。(写真はミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン コンサートとは関係ありません。ニュージャージーのイメージです)
 ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン コンサートは7月18日~8月5日に東京・丸の内の帝国劇場で開催される予定だったが、このうち18~21日の公演は中止。18日は無観客で生配信され、公演は休演日明けの23日から8月5日まで観客を入れて開催された。公演はすべて終了しています。

★コンサート評の続きを含む全体像は有料公開しています。有料部分には、公演の魅力や前提となる設定の説明。中川晃教さん、藤岡正明さん、尾上右近さん、矢崎広さん、東啓介さん、大山真志さん、spiさんの演技や歌唱に対する批評、藤田俊太郎さんの演出に対する評価などが含まれています。

★コンサート写真は、阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でのみ公開しています。下のリンクをクリックしてブログに飛んでください。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無料でお読みいただけるサービスは2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

★ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」イン コンサートの公演情報=公演はすべて終了しています

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