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気候型 覚えてますか

中学校か高校で、Af Am Cfa  Cfb なんて世界の気候を習っていたはずです。でも、その時に「ケッペンの気候区分」という名前は習っていなかったはずです。

今回、この言葉を思い出したのは、「西岸海洋性気候」「地中海性気候」「熱帯雨林気候」といった言葉がいきなり浮かんだからです。そう、さあ寝ようかと布団を敷きだしたときに、ふっと思い出したんです。

記憶の不思議は本当に意外な場面で感じられますね。
この時も、別に気候の特徴に意識が言っていたわけでもなんでもなくて、ただ、気候の名前とそれを表す気候の省略名が頭に浮かんだだけでなんですが、さて、一回浮かんでしまうと、何種類ぐらいあったかなとか、その名前は何だっだてけなと、記憶の深堀りが始まりました。

そして、出てきたのが、冒頭のケッペンの気候区分です。
で、いくつか調べていると、一番頭に残っていた「H」という気候型です。自分の場合は、高校二年の時に気候について教わっていました。

ところが、ケッペンに気候型の中には、「H」がないのです。Hは高山気候と習っていましたので、ない筈がないと調べたところ、Hの概念はなかったという一文を見つけました。

もともと、樹林帯のあるなしで大きく分類し、乾燥地帯か湿潤地帯かで分類していたのですが、それではおかしいのではないかとの意見が出て、熱帯なら3000m以上温帯なら2000m以上を高山気候とすることになったようです。

教科書にも、Hが載っていましたので、ケッペンの・・・と名前付けをするには不適当とのことで、気候型だけを乗せていたのかと、この年になって思うことではないのかもしれませんが、いきなり湧いた疑問も雲散霧消したという話です。

そして、関連して思い出したのが、天気図のあの髭の生えた記号です。風の強さを表していることは最初から理解していましたが、風の強さは1mとか5mと切りの良いものではなく、どうして小数点で表示するような区切りなんだろうと思っていました。

元々、ビューフォート風力階級は、海の風力を端的に表すための記号で、海洋国であったイギリスの提督が考案したのですから、単位は当然ノットですよね。でも、学校ではそのことに触れないで、数字ばかり記憶しろというのですから、それはぴんと来なくてもしようがないですね。今の私なら、真っ先に西洋の文化をそのまま取り込むと、こういった単位の扱いについて戸惑うことが有るなんて説明くらいはしますけでねぇ。

学校の先生は、ちょっとした言葉遣いで、生徒の理解力が上がるなんてことに思いが至らない人がたくさんいたのだと思います。そんな先生に習うと、?(はてな)男女が量産されますよ。

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