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観光放流

神奈川県の水がめ「宮ケ瀬湖」人造湖でありながら、箱根の芦ノ湖に匹敵するほどの貯水量を誇ります。
そして、ここの目玉が観光放流です。

写真でもわかるとおり、ダムの壁を大量の水が一気に流れ落ちてくる様は、見る者を圧倒します。で、どのくらいの水量が一気に?ということで調べてみたら、パンフレットによれば、「毎秒30㎥の水を6分間放流します。」

1㎥は1トンですから、6分間に流れ落ちる水の量は10,800トンにもなります。これは、ガソリンスタンドで見かけるタンクローリーに換算すれば、約1000台分に相当する量です。
普通のご家庭の風呂だったら約68000軒分に相当します。

そして、この数字、見方を変えればそれだけの水が流れ込んできているダム下部の受け皿部分の水位が少しも上がってこないことに目を向けてみれば、この数字が何の意味も持たなくなるほど大きな貯水量を、下部でもしっかりと受け止めることができるほどの規模があることを意味します。

ダム湖の建設には安全を十分に計算しているのでしょうが、やはりあの強大な水圧を受け止め続けるダムの巨大なコンクリートの塊の存在にどうしても目が行ってしまいます。

そして、このダムには最下部から最上部へのエレベーターがあるのです。あのダムの中にこういったものをあらかじめ作っておくのは、保守の立場から見ても必要なのでしょうが、こういった環境のエレベーター自身の保守も大変でしょうね。

この巨大な構築物を見て、自分もいつか作ってみたいと思っている人もいるのではないかと拝察します。そうでなければ、建築業は成立ちませんからね。

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